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アイスキュロス『慈しみの女神たち(エウメニデス)』(Aeschylus, Eumenides

登場人物

人物ギリシア語名略号(ギ)ラテン語名略号(ラ)説明
ピュートーの巫女ΠῡθίᾱΠυ.PȳthiaPy.アポッローン神殿の巫女
オレステースὈρέστηςΟρ.OrestēsOr.
アポッローンἈπόλλωνΑπ.ApollōAp.
クリュタイメーストラーの亡霊Κλυταιμήστρᾱς εἴδωλονΚλ.ClytemnestraeCl.
合唱隊Χόρος ἘρῑνύωνΧο.Chorus ErīnyumCho.エリーニュースたちから成る
アテーナーἈθηναίᾱΑθ.MinervaMi.
先導人たちΠροπομποίΠρ.PropompoiPr.

ほかに黙役としてヘルメース(85–93)など.

あらすじ

Breviata

in(n).
init / ineunt
ex(x).
exit / exeunt
韻律あらすじ役者入退場
1–139前口上3ia
1–63デルポイ(ピュートー)のアポッローン神殿の前.ピュートーの巫女入場.アポッローンがデルポイを支配するに至った経緯を述べ,共に祀っている神々の名を挙げる.神殿の中に入る(33).殺人を最近行ったであろう男の人が,復讐の女神たちに追われ,神殿の中にある「大地の臍の石」(オンパロス)の上に座っているのを見て,恐ろしくなってふたたび神殿の外に出てくる.巫女退場.Py. in. (1) & Py. ex. (63)
64–93アポッローンが正面扉(神殿)から入場(テキストの復元によっては先にオレステースが入場).大地の臍の石でひざまずいているオレステースとその周りで眠りこけているエリーニュエスの姿も神殿の中に見える(搬出台車で舞台前方に出てきているという解釈もある).復讐の女神たちを恐れる必要はない,アテーナイでアテーナー女神に嘆願すればよい,また母への復讐を命じたのは自分である,と言ってオレステースをなだめる.ヘルメースとオレステース登場.アポッローンはヘルメースに,オレステースの道案内をするよう頼む.全員(アポッローン・ヘルメース・オレステース)退場Ap. in. (64) & He. et Or. in. (85) & Ap. et He. et Or. exx. (93)
94–139クリュタイメーストラーの亡霊登場.眠りこけているエリーニュエスに対して不満を述べる.するとエリーニュエス(合唱隊)はうなり声を上げながら次々に起きてくる.クリュタイメーストラーの亡霊はオレステースを追うようにと述べる.クリュタイメーストラーの亡霊退場Cl. in. (94) & Cl. ex. (139)
140–178入場エリーニュエス(合唱隊)は次々に起きてくる.オレステースをかばう若造のアポッローンを非難する.
179–234第1挿話アポッローン登場.エリーニュエスに立ち去るよう命じるが,エリーニュエスはアポッローンの責任を追及する.アポッローンはエリーニュエスにオレステースを追い立てないよう言うが,エリーニュエスは自分たちの仕事の邪魔をしないでもらいたいと言う.アポッローンとエリーニュエス(合唱隊')退場''.Ap. in. (179) &
235–275第2挿話場面がアテーナイのアクロポリスのアテーナー神殿の前に変わる.オレステース登場.アテーナーの神像にすがってアポッローンの言い付けでアテーナーに助けてもらいに来たと言う.エリーニュエス(合唱隊)登場.滴り落ちた血をたどってオレステースを見つける.
276–320

役者の割り振り(推定)

第1俳優第2俳優第3俳優
1–63Pythia
64–93OrestesApollo
64–139Clytemnestra
140–178Apollo
179–234Orestes
235–396
397–488Athena
489–565
566–777ApolloAthena
778–1047

参考文献


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Last-modified: 2023-10-25 (水) 23:07:20