[[eLearning/Metre]]

*韻律要素 [#aa96a452]

実際の詩を構成している音節の組み合わせと、その詩の抽象的な韻律上の枠組みとを区別することは重要である。特定の詩行は、音節から構成されている。それに対して韻律上の枠組みは、''韻律要素''(elementum; element)((Maas.)) または''韻律上の位置''(positio; position)((West, 18.)) から構成されている。別の言い方をすれば、後者は、韻律のパターンを公式的に表しており、前者は音節の実際の現れ方を表している。

韻律要素は音節と同じように''長要素''(longum [sc. elementum])と''短要素''(breve)に区別される。長要素には長音節が入り、短要素には短音節が入る。長音節が入っても、短音節が入ってもよい要素が存在し、これは''不定長要素''(ἀδιάφορος; anceps)と呼ばれる。

>不定長要素と不定長音節は、名称の上では類似しているが、それが意味している内容は全く違うので注意する必要がある。

トップ   編集 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS