[[TeX/varia]]
#author("2018-05-12T04:24:12+00:00","default:admin","admin")
[[TeX/Manual]]

*文例の番号付け [#z980b3cd]

人文科学系の発表用原稿などで,別行立ての文例に通し番号を振ることを考えます.たとえば次のような場合です.

 第1節
 
 地の文1.
 
 [1] 文例1
 
 第2節
 
 地の文2.
 
 [2] 文例2

\newtheoremを流用してこれを実現してみます.

 \documentclass{jsarticle}
 
 \makeatletter
 \def\@begintheorem#1#2{\list{}{\rightmargin\z@}\item[\hskip \labelsep#1\ {[#2]}]}
 \def\@endtheorem{\endlist}
 \makeatother
 \newtheorem{cit}{}
  
 \begin{document}
 
 \section{第1節}
 
 地の文1.
 
 \begin{cit}
 文例1.
 \end{cit}
 
 \section{第2節}
 
 地の文2.
 
 \begin{cit}
 文例2.
 \end{cit}

文例のそれぞれ第2行以降が字下げされなくてもよい場合は,単にプリアンブルで

  \newtheorem{cit}{}

を指定すればよいでしょう.番号の体裁を変える場合,たとえば太字にしない場合は次のようにします.

 \def\@begintheorem#1#2{\trivlist\labelsep=1zw
   \item[\hskip \labelsep#1\ {[#2]}]}

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