eLearning/HandbookForWriters
Adversaria ad operis citationem†
- 原則
- 引用文献の表記方法については、「簡潔に」「明瞭に」を心がける。これら2つは、多くの場合は相反する目的になるので、うまくバランスを取ることが大切である。他に「一目で分かる」などの原則にも気をつけるとよい。
- 著者が変わっているが、版表示が継続している場合
- Teubner の Bacchylides の刊本は、Blass -> Snell -> Maehler と変わっているが、版表示は Blass から引き継がれている。たとえば、Teubner の Bacchylides の刊本の一覧を作る場合、西洋古典学で行われている普通の Bibliography の記法に従うと、それぞれが連続しなくなってしまう。eLearning/Greek/Bacchylides では、post . . . edidit を、revision の意味で解釈して(一部を)解決した。
- 編者、訳者を表題の前に書くか、後に書くか
- 一般に、前に書く場合は、後に書く場合よりも重要度が高くなる。古典作品の場合は、表題よりも編者や訳者の方が重要度が高いので、前に書く傾向がある。
- author--date system
- New Hart's Rules, 324 の Balassa, Bela (1961) . . . と Magarey, M.E. 1988 . . . の違いは?
- et al.
- New Hart's Rules, 325. et al. のあとに , は必要か? 通常は double punctuation を避ける。
- ページ数の表記
- 自然科学では、論文などが短いことが多いため、ページ数は表記しないことが多い。一方社会科学などではページ数を表記する。
- 作者名と作品名の日本語表記
- アリストパネース『蜂』などはよいが、Lys. 1 などはどのように表記するか。リューシアース第1番弁論、リューシアース弁論第1番、など、いくつか考えられる。
- 雑誌名の後のコンマ
- 省略記号(abbreviation)、融合記号(contraction)の後にはコンマをつけず、省略等がされていない雑誌名の後にはコンマをつけるという習慣(cf. Parker, Euripides: Alcestis)はどうか? 省略記号の場合は最後にフルストップがくる場合もないわけではないが、雑誌名の場合、たいていは acronym になるので、最後にフルストップはこない。すると、「二重の句読法(double punctuation)を避ける」という原則には当てはまらない。
Abbr. をつけるかどうか†
- Abbr. あり
- つける場所
- frontmatter
- endmatter -> Abbr. は普通前につけるものではないか?
- Bibliography
- 普通の Bibliography -> Abbr. に書いたものを Bibliography にも書く?
- 省略記号を用いた Bibliography -> 二重に Abbr. している?
- Abbr. なし
- 普通の Bibliography -> 煩雑?
- 省略記号を用いた Bibliography -> 著者名から引けない場合がある(作品名からの省略記号など)