Last updated: 2008/11/12 by MATSUURA Takashi
Arist. Rhet. 1414a30--1414b18(3.13)による。
弁論はアリストテレースや、その後の修辞学者によって次の3種類に区分されている。以下は Arist. Rhet. 1358b7--8(1.3)による。
議会弁論は民会(ἐκκλησία; ecclesia; Assembly)で行われる弁論、法廷弁論は法廷(δικαστήρια; law-courts)で行われる弁論のことである。これに対して演示弁論は、公共の祭礼(public ceremony)の際に聴衆を前にして、賞賛や非難をする目的で行われる弁論のことである。有名な演示弁論の例としては葬送演説(ἐπιτάφιος [sc. λόγος]; epitaphios)がある。アテーナイでは前年に戦争で死んだ者たちのための葬礼(funeral ceremony)が毎年行われており、そこで彼らを賞賛するための演説が行われた。