インド—ヨーロッパ語族の韻律の特徴として、ピリオド(詩行)の音節数は決まっているが、音節の長さはピリオドの終わりの方だけが決められていて、前の方は自由である、ということが挙げられる。o o で書かれるアイオリス風韻律基(Aeolic base)にはその名残が認められるが、ギリシアの多くの韻律では長要素と短要素の位置が決まっている。この長要素のことは West によって (loci) principes と名付けられている。principes は次のような特徴をもっている。
. . . - u u - . . .
. . . - u - x - . . .
すると次のような対称的な構造ができる。
あるいは上の2つを混合した、非対称的な構造ができる。