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ギリシアの韻律の特徴

インド—ヨーロッパ語族の韻律の特徴として、ピリオド(詩行)の音節数は決まっているが、音節の長さはピリオドの終わりの方だけが決められていて、前の方は自由である、ということが挙げられる。o o(どちらかは長)で書かれるアイオリス風韻律基(Aeolic base)にはその名残が認められるが、ギリシアの多くの韻律では長要素と短要素の位置が決まっている。この長要素のことは West によって (loci) principes と名付けられている。principes は次のような特徴をもっている。

  1. principes は2つ組の短要素を間に挟む

    . . . - u u - . . .

  2. principes は1つの短要素と1つの不定要素(anceps)を交互に挟む

    . . . - u - x - . . .

すると次のような対称的な構造ができる。

. . . - u u - u u - . . .
. . . - u - x - u - . . .

あるいは上の2つを混合した、非対称的な構造ができる。

. . . - u u - x - u - . . .
. . . - u - x - u u - . . .

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Last-modified: 2019-03-30 (土) 04:06:55