teubner パッケージを用いると、次のようなコマンド、記法が使えるようになります。
アクセント記号がついた文字は、\as のように表します。
アクセント記号がついた文字を記述するには、おおよそ次のような原則で、1から順番に記したコマンドで表します。以下の記法が適用されるのは小文字だけです。大文字については Babel パッケージの記法を用いて >A のようにします。
ただし、\or というコマンドは他で使われているので、\oR と記します。
最後の半角スペースは、コマンドの終了を表すためのものです。例えば次のような例を考えて下さい。(αγαθοσです。)
\as gaj\oa s
これを
\asgaj\oas
と書いてしまうと、\asgaj がひとかたまりでコマンドを表すことになってしまいます*1。ところが、\asgaj というコマンドは存在しないので、エラーになります。半角スペースがあれば、そこでコマンドが終了していると判断されますので、正しく処理されます。
しかし、LaTeX では「複数の半角スペースは1つのものと数える」という規則があるため、και το を次のように書いてしまうと、二つの単語がくっついてしまいます。
ka\ig t\oa
この場合、\ig のあとに、見えない区切り記号 {} を挿入します。
ka\ig{} t\oa
すると t の前の半角スペースがスペースとして認識されます。
では、\ig などのコマンドの後には必ず {} を入れるようにすればいいのでしょうか? 残念ながら厳密にいうとこの方法は正しくありません。{} を入れてしまうと、文字のカーニングがうまくいかなくなります。{} は上のような限られた場合にのみ使って下さい。
なお、コマンドのあとが記号の場合、半角スペースなどの区切り記号は省略します。例えば \oR\aa、\ig, など。