ギリシア語の場合、言語と属性は以下のようになります。
言語 | 属性 | 言語の指定 | 属性の指定 |
---|---|---|---|
ギリシア語 | 現代 | greek | |
古典 | greek | polutoniko |
次のような指定にすればよいでしょう。
\usepackage[greek]{babel} \languageattribute{greek}{polutoniko}
teubner パッケージを読み込んでいる場合は \languageattribute が自動的に polutoniko に設定されます。
ギリシア語の記述を開始するには
\selectlanguage{greek}
などのコマンドを使う必要があります。
unicode 記法は unicode パッケージを使用しているときのみ可能です。日本語を含む場合 upTeX を使わなければ unicode パッケージを用いた記法は使えないので注意してください。なお、Babel 記法、teubner 記法、unicode 記法はそれぞれ混在できます。
teubner パッケージを用いている場合は次のようにしてフォントを変更することができます。
\textLipsias{}
で囲みます。あるいは
\Lipsiakostext
と書いておくと、
\NoLipsiakostext
が現れるまで Lipsiakos フォントを用います。なお以上の場合は、言語の選択(\selectlanguage{xxxx}) は必須ではありませんが、ハイフネーションを正しく行うためには選択しておく必要があります。
\textDidot{}
で囲みます。
アクセントなどのつかないギリシア語アルファベットと日本語の間のスペースは正しく処理されますが、アクセントなどのついた(=コマンドとして表す)ギリシア語アルファベットと日本語の間のスペースは正しく処理されず、くっついてしまいます。これを防ぐためには、そのコマンドと日本語の間に半角スペースを挿入します。コマンドと日本語の間で入力ファイルの行が折り返されるときは、行末に \ を挿入するか、行末に半角スペースに続けて %(半角で)を入力します。この現象と似た現象については『美文書作成入門』(改訂第3版)p.77 を参照して下さい。