日本でもよく使われている OCR 用のフォントです。
からダウンロードします。
解凍すると .mf ファイルができます。
$ unzip ocr-b.zip
.mf ファイルがあれば、自動的に .tfm ファイルなどが生成されて使えるようになるはずですが、バグがあるため、簡単にはいきません。次のように修正してからインストールします。
修正の方法に関しては
あたりが参考になります。
下の2つのファイル以外の全ての .mf ファイルを修正します。
TeX Q&A 21541 に解説がありますが、それぞれの .mf ファイルの冒頭付近にある
font_identifier:="OCRB"; font_size 10pt#; designsize:=10;
という記述のうち、font_size 10pt#; という記述を削除して
font_identifier:="OCRB"; mode_setup; designsize:=10;
と変更します。font_size 10pt#; はファイル末尾の
end.
の前の行に移動します。変更したら忘れずに保存しておきます。
.tfm ファイルは .mf ファイルから自動的に生成されるようになっていますが、念のため、一度生成させてそれをコピーすることにしましょう。
.tfm を生成させる方法はいくつもありますが、ここでは フォントテーブル を一緒に生成させることにします。これには tex の testfont という機能を使います。
$ tex testfont
を実行するとフォント名を入力するよう促されますので、指示にしたがって ocrb10 などのフォント名(.mf ファイルのファイル名から .mf を除いた部分)を入力します。そのあと
\table \bye
を入力すると .tfm などとともに testfont.dvi ができます。これを、上の2つの .mf 以外の全ての .mf に対して実行します。
.mf, .tfm ファイルをそれぞれ次の場所にコピーします。
# mktexlsr
を実行しておきます。
OCR 文字は限られた場所でしか使わないでしょうから、パッケージを作るまでもないでしょう。次のようにして OCR-B 文字を使うコマンドを文書中で定義します。
\font\ocrb=ocrb10 at 10pt
あとは OCR 文字にしたい部分を囲んで
{\ocrb 4-00-000000-0}
のようにします。