Lucent 社製のチップセットを使っているモデムは,カーネル 2.4 系では ltmodem というドライバによって利用することができるようになります.
Vine Linux 3.2(kernel 2.4.33)を想定しています.カーネル 2.4 系ならば大体同じはずです.
ltmodem ドライバをコンパイルするには,kernel-headers(すでにインストールされているはずです)と kernel-source が必要です.Vine Linux の場合は apt-get や rpm を利用してインストールします.
apt-get を利用する場合は次のようにします.
# apt-get install kernel-source
から ltmodem-?.???.tar.gz をダウンロードします.
適当な場所に解凍します.
$ tar xvzf ltmodem-?.???.tar.gz $ cd ltmodem-?.???
1ST-READ の通りにインストールすればOKです.
$ ./build_module
上を実行するといろいろと確認を求めてきますが,全て [Enter] で答えます.
# ./ltinst
でドライバが読み込まれます.
# ./autoload
でシステムの起動時に自動的にドライバが読み込まれるようになります.
# lsmod
を実行して ltmodem と ltserial モジュールが読み込まれていることを確認しましょう.
モデムは /dev/modem を選べばOKです{{fn 実際には /dev/modem は /dev/ttyLT0 へのリンクになっています.}}.