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#author("2016-04-24T00:43:28+09:00","","") [[Computer/Linux/Modem/Install]] *Martian Modem [#j9c7cd7c] Lucent 社製のチップセットを使っているモデムは，カーネル 2.6 系では martian というドライバによって利用することができるようになります． *想定する環境 [#r4b1b286] Vine Linux 4.1 を想定しています． -kernel 2.6.16 -gcc 3.3.6 gcc のバージョンは $ gcc -v で調べることができます． kernel 2.6 系＋gcc 3 ならば大体同じ手順でできるはずです．なお，多くの最新の Linux ディストリビューションでは，kernel 2.6 系＋gcc 4 を採用しています．この場合は使用するドライバのバージョンが異なりますので注意してください（ダウンロードの項で説明します）． *インストールと設定 [#v9201ca3] **準備 [#b7f44a6d] Martian ドライバをコンパイルするには，kernel-source が必要です．Vine Linux の場合は apt-get や rpm を利用してインストールします． apt-get を利用する場合は次のようにします． # apt-get install kernel-source rpm を利用する場合，kernel-source は kernel-doc, readline-devel に依存しますので，その2つのパッケージのインストールも必要です． # rpm -ivh kernel-source-2.6.16-0vl60.i386.rpm kernel-doc-2.6.16.noarch.rpm readline-devel-5.1-0vl1.i386.rpm **ダウンロード [#i99ef25a] -http://www.barrelsoutofbond.org/downloads/martian/ からそれぞれ次のファイルをダウンロードします． -kernel 2.6 系＋gcc 3（Vine Linux 4.1 など） --martian-full-20061005.tar.gz -kernel 2.6 系＋gcc 4 --最新の martian-full-200?????.tar.gz **コンパイルとインストール [#af60913c] 適当な箇所に解凍して make します． $ mkdir /var/tmp/modem $ cp martian-full-200?????.tar.gz /var/tmp/modem $ cd /var/tmp/modem $ tar xvzf martian-full-200?????.tar.gz $ cd 164x （状況に応じて読みかえてください） $ make all $ su # make install # modprobe martian_drv 最後の modprobe コマンドでドライバ（モジュール）を読み込みます．きちんと読み込まれているかどうか確認します． # lsmod > grep martian martian_drv 20628 1 のようになればOKです． **/etc/fstab の編集 [#w2e024b8] martian-20061005.tar.gz を使ってインストールした場合，一般ユーザでもモデムを使えるようにするには，/etc/fstab の以下の部分の「mode=620」を「mode=660」に書き換えます． none /dev/pts devpts gid=5,mode=620 0 0 書き換えた後，設定を有効にするにはシステムを再起動する必要があります． 最新の martian-200?????.tar.gz を使ってインストールした場合，root でのみモデムを使う場合は上記の設定は不要です． **/etc/rc.d/rc.local への記述の追加 [#u1818de8] システムの起動時にモデムを有効にするには，以下の設定をします． ***martian-20061005.tar.gz を使ってインストールした場合 [#qefb252b] /etc/rc.d/rc.local の末尾に次の記述を加えます． modprobe martian_drv martian_helper –daemon 書き換えた後，設定を有効にするにはシステムを再起動する必要があります． ***最新の martian-200?????.tar.gz を使ってインストールした場合 [#f3ffd301] /etc/rc.d/rc.local の末尾に次の記述を加えます． modprobe martian_drv martian_modem –daemon –user=root –group=uucp –mode=0660 書き換えた後，設定を有効にするにはシステムを再起動する必要があります． **martian プログラムの実行 [#obd49037] システムの起動時にモデムを有効にしない場合は，手動でモデムを有効にする必要があります．特に引数をつけずに実行すると，/dev/ttySM0 がモデムになります． ***martian-20061005.tar.gz [#ace6c344] # martian_helper ***最新の martian-200?????.tar.gz [#z5f243ab] # martian_modem –user=root –group=uucp –mode=0660 以下のページが参考になります． -http://ubuntuforums.org/showthread.php?p=2010189 **一般ユーザがモデムを使えない場合 [#s7fbcddd] ディストリビューションによっては /etc/fstab を書き換えるのではなく，udev の設定を変更します． -http://forum.ubuntu.ru/index.php?topic=5426.msg41566 -http://archives.linmodems.org/24677 -[[HOWTO: Lucent Modem in Edgy Eft {Archive} - Ubuntu Forums:http|//ubuntuforums.org/archive/index.php/t-290963.html]] *リンク [#zfcb5523] -[[Martian - Agere Systems WinModem driver for Linux:http://martian.barrelsoutofbond.org/index.html]] -http://109274.blogspot.com/2006_11_19_archive.html
