TeX/Manual/Babel

エンコーディング

「サンプル」の第1行の

\usepackage[T1]{fontenc}

がエンコーディングの指定です。

LaTeX では、D. Knuth 作成の CM(Computer Modern)というフォントが標準で使われますが、このフォントに含まれる文字は 128 種のみです。アクセントつきの文字はこの中に収まり切らないため、それらの文字はアクセント記号との合成で作ります。合成で作られた文字はハイフネーションができないなど、いろいろ不都合があります。

Babel パッケージを使用するときは、アクセントつきの文字が初めから含まれている EC(European Computer modern)フォントの使用が必須です。EC フォントを使用するには T1 エンコーディングというものを使う必要があります。プリアンブルに

\usepackage[T1]{fontenc}

と書いておきます。

ギリシア語は T1 エンコーディングではなく、LGR エンコーディングを用いますが、LGR エンコーディングはここで指定する必要はありません。


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Last-modified: 2019-03-30 (土) 04:06:24