TeX/Manual/Babel/greek/teubner_notation
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[[TeX/Manual/Babel/greek]] *teubner 記法 [#qab7fced] teubner パッケージを用いると、次のようなコマンド、記法が使えるようになります。 **文字 [#icafd3b7] アクセント記号がついた文字は、\as のように表します。 アクセント記号がついた文字を記述するには、おおよそ次のような原則で、1から順番に記したコマンドで表します。以下の記法が適用されるのは小文字だけです。大文字については ''Babel'' パッケージの記法を用いて >A のようにします。 +初めに \ を書く +アクセントを除いた部分の文字(上のアルファベット対応表参照)を書く(α なら a) +無気息なら s(smooth)、有気息なら r(rough)、分離記号なら d(dieresis)を書く +鋭アクセントなら a(acute)、重アクセントなら g(grave)、曲アクセントなら c(circumflex)を書く +イオタサブスクリプトなら i を書く +最後に半角スペースを挿入する ただし、\or というコマンドは他で使われているので、\oR と記します。 最後の半角スペースは、コマンドの終了を表すためのものです。例えば次のような例を考えて下さい。(αγαθοσです。) \as gaj\oa s これを \asgaj\oas と書いてしまうと、\asgaj がひとかたまりでコマンドを表すことになってしまいます((\ がコマンド開始の合図です。))。ところが、\asgaj というコマンドは存在しないので、エラーになります。半角スペースがあれば、そこでコマンドが終了していると判断されますので、正しく処理されます。 しかし、LaTeX では「複数の半角スペースは1つのものと数える」という規則があるため、και το を次のように書いてしまうと、二つの単語がくっついてしまいます。 ka\ig t\oa この場合、\ig のあとに、見えない区切り記号 {} を挿入します。 ka\ig{} t\oa すると t の前の半角スペースがスペースとして認識されます。 では、\ig などのコマンドの後には必ず {} を入れるようにすればいいのでしょうか? 残念ながら厳密にいうとこの方法は正しくありません。{} を入れてしまうと、文字のカーニングがうまくいかなくなります。{} は上のような限られた場合にのみ使って下さい。 なお、コマンドのあとが記号の場合、半角スペースなどの区切り記号は省略します。例えば \oR\aa、\ig, など。
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[[TeX/Manual/Babel/greek]] *teubner 記法 [#qab7fced] teubner パッケージを用いると、次のようなコマンド、記法が使えるようになります。 **文字 [#icafd3b7] アクセント記号がついた文字は、\as のように表します。 アクセント記号がついた文字を記述するには、おおよそ次のような原則で、1から順番に記したコマンドで表します。以下の記法が適用されるのは小文字だけです。大文字については ''Babel'' パッケージの記法を用いて >A のようにします。 +初めに \ を書く +アクセントを除いた部分の文字(上のアルファベット対応表参照)を書く(α なら a) +無気息なら s(smooth)、有気息なら r(rough)、分離記号なら d(dieresis)を書く +鋭アクセントなら a(acute)、重アクセントなら g(grave)、曲アクセントなら c(circumflex)を書く +イオタサブスクリプトなら i を書く +最後に半角スペースを挿入する ただし、\or というコマンドは他で使われているので、\oR と記します。 最後の半角スペースは、コマンドの終了を表すためのものです。例えば次のような例を考えて下さい。(αγαθοσです。) \as gaj\oa s これを \asgaj\oas と書いてしまうと、\asgaj がひとかたまりでコマンドを表すことになってしまいます((\ がコマンド開始の合図です。))。ところが、\asgaj というコマンドは存在しないので、エラーになります。半角スペースがあれば、そこでコマンドが終了していると判断されますので、正しく処理されます。 しかし、LaTeX では「複数の半角スペースは1つのものと数える」という規則があるため、και το を次のように書いてしまうと、二つの単語がくっついてしまいます。 ka\ig t\oa この場合、\ig のあとに、見えない区切り記号 {} を挿入します。 ka\ig{} t\oa すると t の前の半角スペースがスペースとして認識されます。 では、\ig などのコマンドの後には必ず {} を入れるようにすればいいのでしょうか? 残念ながら厳密にいうとこの方法は正しくありません。{} を入れてしまうと、文字のカーニングがうまくいかなくなります。{} は上のような限られた場合にのみ使って下さい。 なお、コマンドのあとが記号の場合、半角スペースなどの区切り記号は省略します。例えば \oR\aa、\ig, など。
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