TeX/Font/Packages/GFS/GFSPorson
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[[TeX/Font/Packages/GFS]] *Porson フォント [#we45d745] Porson フォントはイギリスで開発されたフォントです。1790年代に Cambridge University Press によってこの新しいギリシア語フォントの開発が始まりました。彫刻師のリチャード・オースティン(Richard Austin)は古典学部で特に美しいギリシア語を手書きすることでも有名だった((古典学者としてはさらに有名で、西洋古典学を学ぶ人が一度は耳にする人です。)) リチャード・ポーソン(Richard Porson)に頼んで、彼の文字を元にすることを決めました。完成は1809年、ポーソンの亡くなった次の年でした。このフォントはすぐにイギリスやアメリカで使われるようになりました。Oxford University Press の出版物では今でも使われています。ギリシアでは Pelasgika と呼ばれています。 **GFSPorson [#f1f925e2] Porson フォントを元にして [[Greek Font Society>TypeSetting/Font/GFS]] が開発したのが GFSPorson フォントです。Open Type と、TeX 用の Type 1 フォントが公開されています。 δの「ヒゲ」の部分やεの形状など、若干不満な点もありますが、ほぼ忠実に Porson フォントを再現したものだといえるでしょう。なお、大文字は立体のみです。 //*GFSPorson-for-LaTeX のインストール [#x65ddee3] // //GFSPorson の TeX 用フォントは比較的簡単にインストールできます。 // //**シェルスクリプト [#mada7794] // //以下の作業を自動的に行うシェルスクリプトです。 //-[[GFSPorsoninst.sh:http://glc.l.u-tokyo.ac.jp/downloads/tex/GFSPorsoninst.sh]] // //使用の前に [[TeX におけるフォント>TeX/Font]] の「シェルスクリプト」の項の注意を必ず読んでください。 // //**ダウンロードと解凍 [#m28b87a6] // //-http://myria.math.aegean.gr/labs/dt/fonts/files/GFSPorson-for-LaTeX.zip // //からファイル一式をダウンロードします。 // //適当なところに解凍します。ここでは、シェルスクリプトに合わせて /var/tmp/texfontswork に解凍します。 // // $ mkdir /var/tmp/texfontswork // $ cp GFSPorson-for-LaTeX.zip /var/tmp/texfontswork // $ cd /var/tmp/texfontswork // $ unzip GFSPorson-for-LaTeX.zip // //**ファイルのコピー [#c8fa878f] // //GFSPorson-for-LaTeX を解凍すると //-afm //-doc //-enc //-map //-tex //-tfm //-type1 //-vf // //というディレクトリができるので、それぞれの下にあるファイルを [[TeX におけるフォント>TeX/Font]] の「フォントの配布」にある規則にしたがってインストールします。インストールする際のディレクトリ名は「GFS/Porson」にします。例えば type1 ディレクトリの下にある *.pfb ファイルは // //-$TEXMFLOCAL/fonts/type1/public/GFS/Porson // //ディレクトリにコピーします。 // //**ファイルリストの更新 [#c0731bdf] // // # mktexlsr // # updmap-sys --enable Map=gfsporson.map // **GFSPorson フォントの使用方法 [#m41f741f] $TEXMFLOCAL/doc/latex/GFS/Porson/gfsporson.pdf が簡単な使用方法のドキュメントです。組版の見本は同じディレクトリにある PorsonSpecimen.pdf です。 プリアンブルには次のように書いておきます。teubner.sty や japanese.sty と共存することもできます。 ¥usepackage[greek]{babel} ¥usepackage{gfsporson} GFSPorson フォントを使用する場合、その箇所の前でギリシア語を使うようにしてから、その箇所を ¥textporson で囲みます。¥begin{porson} ... ¥end{porson} の environment 型も使えます。 ¥selectlanguage{greek} ¥textporson{dokim'h} ¥selectlanguage{greek} ¥begin{porson} dokim'h ¥end{porson} のようにします。¥selectlaguage を使わなくてもギリシア語フォントの出力はできますが、ハイフネーションなどが正しく処理されないので、使った方がよいでしょう。 **書体見本 [#l6b51352] [[TeX におけるフォント>TeX/Font]] に「フォントテーブル」についての解説があります。GFSPorson の場合は、「gporsonrg6r」というフォント名になります。具体的には次のようにしてフォントテーブルを取り出します。 $ tex testfont This is TeX, Version 3.141592 (Web2C 7.5.4) (/usr/local/teTeX/share/texmf-dist/tex/plain/base/testfont.tex Name of the font to test = gporsonrg6r Now type a test command (¥help for help):) *¥table *¥end [1] Output written on testfont.dvi (1 page, 10532 bytes). Transcript written on testfont.log.
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[[TeX/Font/Packages/GFS]] *Porson フォント [#we45d745] Porson フォントはイギリスで開発されたフォントです。1790年代に Cambridge University Press によってこの新しいギリシア語フォントの開発が始まりました。彫刻師のリチャード・オースティン(Richard Austin)は古典学部で特に美しいギリシア語を手書きすることでも有名だった((古典学者としてはさらに有名で、西洋古典学を学ぶ人が一度は耳にする人です。)) リチャード・ポーソン(Richard Porson)に頼んで、彼の文字を元にすることを決めました。完成は1809年、ポーソンの亡くなった次の年でした。このフォントはすぐにイギリスやアメリカで使われるようになりました。Oxford University Press の出版物では今でも使われています。ギリシアでは Pelasgika と呼ばれています。 **GFSPorson [#f1f925e2] Porson フォントを元にして [[Greek Font Society>TypeSetting/Font/GFS]] が開発したのが GFSPorson フォントです。Open Type と、TeX 用の Type 1 フォントが公開されています。 δの「ヒゲ」の部分やεの形状など、若干不満な点もありますが、ほぼ忠実に Porson フォントを再現したものだといえるでしょう。なお、大文字は立体のみです。 //*GFSPorson-for-LaTeX のインストール [#x65ddee3] // //GFSPorson の TeX 用フォントは比較的簡単にインストールできます。 // //**シェルスクリプト [#mada7794] // //以下の作業を自動的に行うシェルスクリプトです。 //-[[GFSPorsoninst.sh:http://glc.l.u-tokyo.ac.jp/downloads/tex/GFSPorsoninst.sh]] // //使用の前に [[TeX におけるフォント>TeX/Font]] の「シェルスクリプト」の項の注意を必ず読んでください。 // //**ダウンロードと解凍 [#m28b87a6] // //-http://myria.math.aegean.gr/labs/dt/fonts/files/GFSPorson-for-LaTeX.zip // //からファイル一式をダウンロードします。 // //適当なところに解凍します。ここでは、シェルスクリプトに合わせて /var/tmp/texfontswork に解凍します。 // // $ mkdir /var/tmp/texfontswork // $ cp GFSPorson-for-LaTeX.zip /var/tmp/texfontswork // $ cd /var/tmp/texfontswork // $ unzip GFSPorson-for-LaTeX.zip // //**ファイルのコピー [#c8fa878f] // //GFSPorson-for-LaTeX を解凍すると //-afm //-doc //-enc //-map //-tex //-tfm //-type1 //-vf // //というディレクトリができるので、それぞれの下にあるファイルを [[TeX におけるフォント>TeX/Font]] の「フォントの配布」にある規則にしたがってインストールします。インストールする際のディレクトリ名は「GFS/Porson」にします。例えば type1 ディレクトリの下にある *.pfb ファイルは // //-$TEXMFLOCAL/fonts/type1/public/GFS/Porson // //ディレクトリにコピーします。 // //**ファイルリストの更新 [#c0731bdf] // // # mktexlsr // # updmap-sys --enable Map=gfsporson.map // **GFSPorson フォントの使用方法 [#m41f741f] $TEXMFLOCAL/doc/latex/GFS/Porson/gfsporson.pdf が簡単な使用方法のドキュメントです。組版の見本は同じディレクトリにある PorsonSpecimen.pdf です。 プリアンブルには次のように書いておきます。teubner.sty や japanese.sty と共存することもできます。 ¥usepackage[greek]{babel} ¥usepackage{gfsporson} GFSPorson フォントを使用する場合、その箇所の前でギリシア語を使うようにしてから、その箇所を ¥textporson で囲みます。¥begin{porson} ... ¥end{porson} の environment 型も使えます。 ¥selectlanguage{greek} ¥textporson{dokim'h} ¥selectlanguage{greek} ¥begin{porson} dokim'h ¥end{porson} のようにします。¥selectlaguage を使わなくてもギリシア語フォントの出力はできますが、ハイフネーションなどが正しく処理されないので、使った方がよいでしょう。 **書体見本 [#l6b51352] [[TeX におけるフォント>TeX/Font]] に「フォントテーブル」についての解説があります。GFSPorson の場合は、「gporsonrg6r」というフォント名になります。具体的には次のようにしてフォントテーブルを取り出します。 $ tex testfont This is TeX, Version 3.141592 (Web2C 7.5.4) (/usr/local/teTeX/share/texmf-dist/tex/plain/base/testfont.tex Name of the font to test = gporsonrg6r Now type a test command (¥help for help):) *¥table *¥end [1] Output written on testfont.dvi (1 page, 10532 bytes). Transcript written on testfont.log.
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