#author("2023-06-11T14:06:44+09:00","","") #author("2023-06-11T14:07:21+09:00","","") [[eLearning/InputMethod]] *Macでの古典ギリシア語の入力方法 [#c4686b58] //ギリシャ語 Macintosh #contents //**注意 [#ld81150e] **「キーボード」の設定([Mac] OS X 10.11) [#o3763a1b] 以下は(Mac) OS X 10.11 El Capitanの場合です. +[アップルマーク]—[システム環境設定...]を開きます. +「キーボード」をクリックします. +[入力ソース]ペインを選択します.左下に「+」マークがありますので,クリックします.~ &ref(Keyboard0.png); +言語の選択画面が出ますので,左の列から「ギリシャ語」を選択し,右の列で「Greek Polytonic」を選択して「追加」をクリックします. +「キーボード」の画面に戻りますので,「キーボード」ペインを選択して,「メニューバーにキーボードビューア、絵文字と記号ビューアを表示」にチェックを入れます.これにチェックを入れなくても使えますが,はじめのうちはいれておいた方がよいでしょう.~ &ref(Keyboard1.png); **「言語環境」の設定(Mac OS X 10.4–10.8) [#cfc8b6ee] 以下はMac OS X 10.4–10.8 (Tiger, Leopard, Snow Leopard, Mountain Lion)の場合です. +[アップルマーク]—[システム環境設定...]を開きます. +[言語環境](または[言語とテキスト])をクリックします. +[入力メニュー](または[入力ソース])ペインを選択します. +一覧に次の項目がありますので,左のチェックボックスにチェックをつけます.いまつけられているチェックはそのままで構いません. --キーボードビューア(任意) --文字パレット(任意) --Greek Polytonic +「言語環境」のウィンドウを閉じます. **ギリシア語への切り替え方 [#w6eff2b0] +[Command] + [Opt] + [Space] を何回か押していくと画面右上の入力メニュー(「A」や「あ」などが表示される部分)が「Greek Polytonic」に変わります.もちろんクリックして選んでも大丈夫です. +キーボードレイアウトがわからない時は,入力メニューから「キーボードビューアを表示」を選択します.オレンジ色になっている部分は,先にそのキーを押しておいて他のキーを押すとアクセントなどが入力できるものです.シフトなどの組み合わせで様々なアクセントなどが入力できます.次のキーを押すとキーボードレイアウトが変わります.いろいろ試してキーボードレイアウトを眺めてみてください.なお,Snow Leopard 以降では,キーボードビューアの右下をつまんでウィンドウの大きさを変えることができます. ++Shift ++Option ++Shift + Option~ &ref(KeyboardViewer.png); +キーボードから入力できない文字は入力メニューから「文字パレット」を選択して文字パレット(El Capitanは「絵文字と記号を表示」)から入力することができます.文字パレットではいろいろな分類で表示させることが可能ですが,次の分類がおすすめです. ---表示:コード表 ---「Unicode」ペイン --下の方にある「虫めがね」のフィールドに文字などを入力すると,文字を検索することができます. **ギリシア語の入力方法のヒント [#cf5931b6] -キーボードは JIS 配列(日本で一般的な,ひらがなが刻印されているもの.jp106)であるとします. -[A] などとある場合は,A が刻印されているキーを押すことを示します.シフトキーと組み合わせる場合は必ず [Shift] + [A] と表記しています. -I,l などは紛らわしいので,それぞれ「i」「L」と表示しています. ***アクセント記号等(単独) [#u97aff60] α や ι の例で説明します.アクセント記号のみを入力するには,次にアクセントのつけられない文字(子音など)を入力するか,[Space] を入力します. |~グリフ|&size(24){ά};|&size(24){ὰ};|&size(24){ᾶ};|&size(24){ἀ};|&size(24){ἁ};|&size(24){ᾳ};|←|&size(24){ϊ};|&size(24){ᾱ};|&size(24){ᾰ};| |~意味|鋭|重|曲|無気|有気|下書きのイオタ|←|分音|長音|短音| |~修飾キー|[;]|[[]|[@]|[:]|[Shift] + [:]|[Shift] + [@]|[Opt] + [i]|[Shift] + [;]|[Shift] + [Opt] + [L]|[Opt] + [L]| 「修飾キー」を押したあと(いったん手を離して)文字キー([A] など)を押します. ***アクセント記号等(複合) [#kf8f5b68] アクセント記号等を組み合わせるには,単にそれらを順不同で別々に入力した後に文字キーを押すか,以下の修飾キーを使います. |~グリフ|&size(24){ἄ};|&size(24){ἅ};|&size(24){ἂ};|&size(24){ἃ};|&size(24){ἆ};|&size(24){ἇ};|&size(24){ΐ};| |~意味|無気+鋭|有気+鋭|無気+重|有気+重|無気+曲|有気+曲|分音+鋭| |~修飾キー|[/]|[Shift] + [/]|[^]|[Shift] + [^]|[-]|[Shift] + [-]|[Shift] + [W]| [Shift] を使わない場合は無気,使う場合は有気になります. ***Unicodeにないアクセント付きの文字を入力する [#b165f5b4] +たとえば鋭アクセントの付いた長音のalpha (ᾱ́)はUnicodeで規定されていません.キーボードから直接入力することもできません.このような場合は,「文字パレット」を使って合成可能なアクセント記号(等)を入力します. +画面右上のメニューバーにある「入力メニュー」を押して「絵文字と記号を表示」を押します.~&ref(palette0.png); +「文字ビューア」の画面が出てきますので,左上の(…)ボタンを押し,「リストをカスタマイズ…」を押します.~&ref(palette1.png); +「カテゴリを選択:」で,下の方にある「コード表」の「>」を押して展開し,「Unicode」にチェックをつけて[完了]を押します.~&ref(palette2.png); +「文字ビューア」の左側に「Unicode」が現れますので,Unicode番号の00000300番台の「ダイアクリティカルマーク(合成可能)」を押し,アクセント記号等を付けたい文字の後にカーソルを移動して目的のアクセント記号を(2回)押します.~&ref(palette3.png); +画面右上のメニューバーにある「入力メニュー」を押して「絵文字と記号を表示」を押します.~ &ref(palette0.png); +「文字ビューア」の画面が出てきますので,左上の(…)ボタンを押し,「リストをカスタマイズ…」を押します.~ &ref(palette1.png); +「カテゴリを選択:」で,下の方にある「コード表」の「>」を押して展開し,「Unicode」にチェックをつけて[完了]を押します.~ &ref(palette2.png); +「文字ビューア」の左側に「Unicode」が現れますので,Unicode番号の00000300番台の「ダイアクリティカルマーク(合成可能)」を押し,アクセント記号等を付けたい文字の後にカーソルを移動して目的のアクセント記号を(2回)押します.~ &ref(palette3.png); ***句読点 [#m932e98b] |~グリフ|&size(24){.};|&size(24){·};|&size(24){,};|&size(24){;};|&size(24){’};|&size(24){'};| |~意味|フル・ストップ|ハイ・ストップ|コンマ|疑問符|アポストロフィ1|アポストロフィ2| |~キーアサイン|[.]|[Opt] + [9]|[,]|[Q]|[Opt] + [N]|[Opt] + [:]| |~備考|英語などと同様||英語などと同様|[Shift] などは必要なし|2より好ましい|1の方が好ましい| |~Unicode||U+00B7||U+003B|U+2019|U+0027| ***かっこ類 [#eddc0746] |~グリフ|&size(24){( )};|&size(24){« »};|&size(24){“ ”};|&size(24){‘ ’};|&size(24){{ }};|&size(24){[ ]};|&size(24){< >};| |~意味|パーレン|ギュメ|ダブルコーテーション|シングルコーテーション|ブレース|ブラケット|三角ブラケット| |~キーアサイン|[Shift] + [9], [0]|[Opt] + [<], [>]|[Opt] + [Shift] + [V], [N]|[Opt] + [V], [N]|[Opt] + [Shift] + [@], [[]|[Opt] + [@], [[]|[Shift] + [<], [>]| ***その他記号 [#w37488ba] |~グリフ|-|\| |~意味|ハイフン|バックスラッシュ| |~キーアサイン|[Opt] + [-]|[]](む)| |~備考||| **フォント [#w55d2d4b] Mac OS X には古典ギリシア語のグリフ(字形)を含むフォントがいくつかインストールされています.他のフォントをインストールしたい場合は以下のようにします. ***ダウンロード [#b88c16e3] -[[eLearning/Font/Greek]] を見てください. ***Font Book を用いる方法 [#g8780d81] +フォントをダウンロードしておきます. +目的のフォントをダブルクリックすると Font Book が起動します.Font Book が起動しない場合は右クリックして「このアプリケーションから開く」-「Font Book」を選択して起動させてください. +「Font Book」-「環境設定」で「デフォルトのインストール場所」を設定しておきます. +フォントの文字見本が表示されているウィンドウの右下に「インストール」ボタンがありますので,これをクリックします. +「デフォルトのインストール場所」が「コンピュータ」の場合は管理者権限が必要です.「認証」ウィンドウが表示されますので,適当なものを入力してください. ***ファイルのコピーによる方法 [#c8f8a25e] +フォントをダウンロードしておきます. +フォントをコピーします. --''現在使っているユーザのみ:''「ライブラリ」-「Fonts」フォルダ(~/Library/Fonts ディレクトリ) --''そのコンピュータを使っているすべてのユーザ:''「起動ディスク」-「ライブラリ」-「Fonts」フォルダ(/Library/Fonts ディレクトリ) +/Library/Fonts ディレクトリにコピーするには管理者の権限が必要です.Finder からコピーする場合は「認証」ウィンドウが表示されますので,適当なものを入力してください.「ターミナル」でコピーする場合は sudo コマンドを用います. **コードの調べ方 [#ke119c86] 入力した文字の Unicode などでのコードを調べる方法には,たとえば以下のようなものがあります. ***文字パレット [#d8a6bead] +入力メニューから「文字パレット」を起動します. +調べたい文字を選択します. +「文字パレット」の左下の歯車マークのプルダウンから「アプリケーションで選択した文字を表示」をクリックします. ***Emacs の hexl-find-file [#ocad59a4] +「テキストエディット」で文字を入力します.3の手順でわかりやすいように,1行に1種類の同じ文字をいくつも入力しておきます.例えば1行目は aaaaaaaaaa で2行目は xxxxxxxxxx としておきます. --この手順も本来は Emacs で行えばよいのですが,「テキストエディット」ならデフォルトで見やすいフォントが採用されているので,こちらで行いました. +「別名で保存...」で「標準テキストのエンコーディング」で次の2種類のエンコーディングを選びます.i が上でいう Unicode の,ii が上でいう UTF8 のエンコーディングになります. ++Unicode (UTF-16) ++Unicode (UTF-8) +保存した2種類のファイルを Emacs でバイナリモードで開きます.M-x hexl-find-file で開けます. **コードの変換 [#z22639b0] iconv などがインストールされていれば,さまざまな文字コードを変換できます. $ iconv -f UTF-8 -t UTF-16 input.txt >output.txt 上は UTF-8 から UTF-16(Unicode)に変換する例です.