[[TeX/upTeX]]

*upTeX の使い方 [#jdda94bc]

**コマンド [#w6370fcb]

upLaTeX を使う場合は次のようにします(通常 platex としていたところを ''u''platex とするだけです)。

 $ uplatex hoge.tex
 $ dvips hoge.dvi
 $ dvipdfmx hoge.dvi

素の upTeX を使う場合は次のようにします。

 $ uptex hoge.tex
 $ dvips hoge.dvi
 $ dvipdfmx hoge.dvi

**TeX 原稿の作成 [#m5edfa79]

uptex-x.xx.tar.gz の sample ディレクトリに含まれている文書が大変参考になります。

-プリアンブルの例1

 \documentclass[uplatex]{jsarticle}
 %\documentclass{ujarticle}
 
 \kcatcode`ç=15% not cjk character
 \kcatcode`α=15
 \kcatcode`ἀ=15
 
 \usepackage{ucs}
 \usepackage[utf8x]{inputenc}
 \usepackage[10pt]{type1ec}
 \usepackage[T1]{fontenc}
 \usepackage[greek,german,english]{babel}
 \languageattribute{greek}{polutoniko}
 \usepackage{teubner}
 \usepackage{ujapanese}
 \usepackage[dvipdfm]{color}
 \usepackage[dvipdfm,bookmarks=true,bookmarksnumbered=true,%
   bookmarkstype=toc,%
   pdftitle={hoge},%
   pdfsubject={hogehoge},%
   pdfauthor={MATSUURA Takashi},%
   pdfkeywords={},%
   colorlinks=true,urlcolor=blue,linkcolor=red,%
   urlbordercolor=0 0 0,linkbordercolor=0 0 0,pdfstartview={FitBH -32768}]{hyperref}

***クラスファイル [#t0514482]

次のような対応があります。

|~pTeX|~upTeX|
|jarticle|ujarticle|
|tarticle|utarticle|

***jsclasses [#i29180db]

比較的新しい upTeX をインストールしてあれば、jsclasses も使えます。プリアンブルに次のように書いておきます。

 \documentclass[uplatex]{jsarticle}

***\kcatcode の変更 [#ud48cb9f]

CJK(Chinese, Japanese, Korean)の文字にしない「ブロック」に対しては \kcatcode を 15 に設定します。これを指定しないとギリシア語などが正しく表示できません。

-[[TeX FAQ 48203:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texfaq/qa/48203.html]]
-[[TeX FAQ 48229:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texfaq/qa/48229.html]]
-[[TeX FAQ 48763:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/texfaq/qa/48763.html]]

-http://www.unicode.org/Public/UNIDATA/Blocks.txt

+\kcatcode`ç=15% Latin-1 Supplement (U+0080-- )
+\kcatcode`Ŕ=15% Latin extended A (U+0100-- )
+\kcatcode`ƀ=15% Latin extended B (U+0180-- )
+\kcatcode`Ḁ=15% Latin extended supplement (U+1E00-- )
+\kcatcode`α=15% Greek and Coptic (U+0370-- )
+\kcatcode`ἀ=15% Greek extended (U+1F00-- )
+\kcatcode`Ѐ=15% Cyrillic (U+0400-- )

ラテン文字を使用する言語の場合は1--4(のいずれか)を指定します.ヒッタイト語で用いる,hの下に短音記号がついた文字(ḫ)を使う場合は4を指定します.古典ギリシア語の場合は5, 6を指定します.ロシア文字を使う場合は7を指定します.
ラテン文字を使用する言語の場合は1--4(のいずれか)を指定します.ヒッタイト語で用いる,hの下に短音記号がついた文字(ḫ)を使う場合は4を指定します.古典ギリシア語の場合は5, 6を指定します.キリル文字を使う場合は7を指定します.

***Unicode 欧文 [#k11b0cd9]

Unicode で欧文を記述する時は、次の記述を加えます(unicode パッケージが必要です)。

 \usepackage{ucs}
 \usepackage[utf8x]{inputenc}

欧文のエンコーディングは T1 にすることが推奨されます。また、Babel も必要なことが多いでしょう。さらに次の記述を加えます。

 \usepackage[10pt]{type1ec}
 \usepackage[T1]{fontenc}
 \usepackage[greek,german,english]{babel}

***japanese パッケージ [#xffde34d]

japanese パッケージを使用するには、UTF-8 に変換したものが必要です。japanese.sty と japanese.ldf を修正します。[[TeX/upTeX/Packages/japanese]] を参照してください。

***PDF の「しおり」 [#j47f1a55]

以前は

 \AtBeginDvi{\special{pdf:tounicode EUC-UCS2}}

といった記述が必要でしたが、内部処理が Unicode になったので、upTeX では必要ありません。

**リンク [#w2bb1a6d]

-[[正書法>TeX/upTeX/Orthography]]
-[[upTeX と Babel>TeX/upTeX/Babel]]
-[[upTeX とギリシア語>TeX/upTeX/greek]]

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