[[TeX/Manual]]

*脚注の形式の変更 [#f78cc164]

**文書冒頭に番号なしの脚注をつける [#r7bcdba3]

謝辞などを書く際に,文書冒頭に番号なしの脚注をつけたい時があります.

まず,何も記号をつけない場合は次のようにするのが簡単です.

 \renewcommand{\thefootnote}{\fnsymbol{footnote}}
 \footnote[0]{番号なしの脚注.}
 \renewcommand{\thefootnote}{\arabic{footnote}}
 
 本文\footnote{番号ありの脚注}.

jsarticle.clsなどでは単に\footnote[0]{番号なしの脚注.}などとするだけでも大丈夫です.
jsarticle.clsなどでは単に\footnote[0]{番号なしの脚注.}などとするだけでも番号なしの脚注になります.

星印(asterisk, *)などの記号をつける場合は次のようにするのが簡単です.

 \renewcommand{\thefootnote}{\fnsymbol{footnote}}
 \footnotetext[1]{1つ目の番号なしの脚注.}
 \footnotetext[2]{2つ目の番号なしの脚注.}
 \footnotetext[3]{3つ目の番号なしの脚注.}
 \renewcommand{\thefootnote}{\arabic{footnote}}
 \setcounter{footnote}{0}
 
 本文\footnote{番号ありの脚注}.

記号は * -> † -> ‡ -> ... の順で用いられます.これを変更するには\@fnsymbolを再定義します.

文書冒頭に番号なしの脚注をつけ,そのあとで\title, \authorの中で\thanksを用いる場合,\maketitle中の\setcounter{footnote}{0}を削除して再定義し,\maketitleの前に\setcounter{footnote}{3}などとするのが簡単だと思います.

**脚注中の合印を大きくする(jsarticle) [#b733bd00]

脚注中の合印の大きさを,脚注の文字の大きさと同じにする.

 \renewcommand\@makefntext[1]{%
   \advance\leftskip 3zw
   \parindent 1zw
   \noindent
   \llap{\@thefnmark\hskip0.5zw}#1}

合印と脚注の文章との間を調整するには\hskip0.5zwの部分を変更する.

**マクロの使い分け [#tb3c1336]

定義はクラスファイルによって異なる.

:\thefootnote|合印から装飾を除いた部分.
:\@thefnmark|カウンタfootnoteの値.
:\@makefnmark|合印の装飾を含めた部分.
:\@makefntext|脚注テキストの体裁を定めている部分.

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