[[TeX/Font]] *cm-super [#l3948253] cm-super とは、EC フォントの PostScript Type 1 形式のフォントのことです。アクセント類がついた欧文フォントを扱うにはプリアンブルに ¥usepackage[T1]{fontenc} \usepackage[T1]{fontenc} と書いておきますが、これだとフォントはビットマップで生成され、汚くなってしまいます。それを改善するためのフォントです。 ただし cm-super の配布物は 60MB 以上あるので、標準の TeX の配布物には含まれていません。別途インストールする必要があります。 cm-super に代わるものとしては Latin Modern フォントがあります。こちらは最近の標準の配布物に含まれていることが多いです。使うには次のようにします。 ¥usepackage[T1]{fontenc} ¥usepackage{textcomp} ¥usepackage{lmodern} \usepackage[T1]{fontenc} \usepackage{textcomp} \usepackage{lmodern} *cm-super のインストール [#x3ddf4b7] **シェルスクリプト [#ia6a7407] 以下の作業を自動的に行うシェルスクリプトです。 以下の作業を自動的に行うシェルスクリプトがこのページの一番下に添付されています。使用の前に [[TeX におけるフォント>TeX/Font]] の「シェルスクリプト」の項の注意を必ず読んでください。 -[[cm-superinst.sh:http://glc.l.u-tokyo.ac.jp/downloads/tex/cm-superinst.sh]] 使用の前に [[TeX におけるフォント>TeX/Font]] の「シェルスクリプト」の項の注意を必ず読んでください。 **ダウンロード [#jb5c44ac] CTAN については [[TeX 用語集>TeX/Keyword]] をご覧ください。 -$CTAN/fonts/ps-type1/cm-super.zip が必要なファイル一式をまとめたものです。 -$CTAN/fonts/ps-type1/cm-super 以下に個々のファイルがあります。 **解凍 [#meb50025] 適当なところに解凍します。ここでは、シェルスクリプトに合わせて /var/tmp/texfontswork に解凍します。 $ mkdir /var/tmp/texfontswork $ cp cm-super.zip /var/tmp/texfontswork $ cd /var/tmp/texfontswork $ unzip cm-super.zip **ファイルのコピー [#l1a9b6ba] cm-super.zip を解凍するといくつかのディレクトリが作成されますが、以下のディレクトリにあるファイルを [[TeX におけるフォント>TeX/Font]] の「フォントの配布」にある規則にしたがってインストールします。他のファイルについてはコピーする必要はありません。 -afm -dvips -pfb インストールする際のディレクトリ名は「cm-super」にします。例えば dvips ディレクトリの下にある *.enc ファイルは -$TEXMFLOCAL/fonts/enc/dvips/public/cm-super/ ディレクトリに、dvips ディレクトリの下にある *.map ファイルは -$TEXMFLOCAL/fonts/map/dvips/public/cm-super/ ディレクトリにコピーします。最後に type1ec.sty を -$TEXMFLOCAL/tex/latex/cm-super/ ディレクトリにコピーします。 **ファイルリストの更新 [#wd37f7e3] # mktexlsr # updmap-sys --nomkmap --enable Map=cm-super-t1.map # updmap-sys --nomkmap --enable Map=cm-super-ts1.map # updmap-sys --nomkmap --enable Map=cm-super-t2a.map # updmap-sys --nomkmap --enable Map=cm-super-t2b.map # updmap-sys --nomkmap --enable Map=cm-super-t2c.map # updmap-sys --nomkmap --enable Map=cm-super-x2.map # updmap-sys *使い方 [#j7661dcb] プリアンブルに次のように書いておきます。 ¥usepackage{type1ec} ¥usepckage[T1]{fontenc} \usepackage{type1ec} \usepckage[T1]{fontenc}