[[eLearning/InputMethod]] *サンスクリット語(ラテン文字)をUnix上で入力する [#m075d7db] **はじめに [#n8ad8e17] サンスクリット語(ラテン文字)をUnix系のOS(Linuxなどを含む)上で入力する方法を解説します. **プログラムのインストール [#l11f022c] m17nパッケージを用いるとよいでしょう.お使いのインプットメソッドにm17nパッケージを追加します.パッケージ管理システムで「m17n」を検索して,適切なものを導入します.たとえばVine Linux 6ならば $ apt-cache search m17n とすると, libotf - OpenType フォントを扱うライブラリ m17n-db - a part of the m17n database for the m17n library m17n-lib - a multilingual text processing library for the C language m17n-lib-devel - Development files for the m17n-lib package ibus-m17n - The M17N engine for IBus platform uim-m17n - m17n-lib support for Uim と返ってきますので,IBUSを使っていればibus-m17nを,UIMを使っていればuim-m17nをインストールします. $ sudo apt-get install ibus-m17n **Sanskrit TFインプットメソッドの導入と設定 [#x0a0e7f9] +次のファイルをダウンロードします. --&ref(skt-tf-20140706.zip); --&ref(ved-tf-20140706.zip); +展開してコピーします. $ unzip skt-tf-2014xxxx $ unzip ved-tf-2014xxxx $ sudo cp skt-tf-2014xxxx/skt-tf.mim ved-tf-2014xxxx/ved-tf.mim /usr/share/m17n/ +IBUSを再起動するか,コンピュータを再起動します. +「IBUSの設定」を実行するか,コマンドで「IBUS」の設定画面を開きます. $ ibus-setup +「インプットメソッド」タブを開きます.「梵語」の中にある「skt-tf」と「ved-tf」を追加します. **Sanskrit TFインプットメソッドの使い方 [#wff0589a] ***skt-tfとved-tfの違い [#lea46ab4] :skt-tf|おおむね古典サンスクリット語の範囲で使用できます.ただし母音のṛ ṝは,リングを用いたr̥ r̥̄ではなく下点になります.また,合成を用いた文字は入力できません. :ved-tf|合成を用いた文字もすべて入力できます. 合成文字がうまく表示できない場合はskt-tfを,表示できればved-tfを用いればよいでしょう. ***入力方法の実際 [#yf808fe7] おおむねTF方式そのままで入力できます.主な違いは次の通りです. +長音を入力する場合は,「aa」ではなくハイフンを用いて「-a」のように入力します.これでāが表示されます. +「;」自体を入力する場合,「;;」(2回)と打ちます. +「:」自体を入力する場合,「::」(2回)と打ちます. +「"」自体を入力する場合,「""」(2回)と打ちます. +「.」自体を入力する場合,「...」(3回)と打ちます. +「-」自体を入力する場合,「--」(2回)と打ちます.