[[eLearning/InputMethod]]

*Mac での古典ギリシア語の入力方法 [#c4686b58]

//ギリシャ語 Macintosh

#contents

**注意 [#ld81150e]

Mac OS X 10.4 Tiger で確認しています。

**「言語環境」の設定 [#cfc8b6ee]

+[アップルマーク]—[システム環境設定...]を開きます。
+[言語環境]をクリックします。
+[入力メニュー]ペインを選択します。
+一覧に次の項目がありますので、左のチェックボックスにチェックをつけます。いまつけられているチェックはそのままで構いません。
--キーボードビューア(任意)
--文字パレット(任意)
--Greek Polytonic
+「言語環境」のウィンドウを閉じます。
+[Command] + [Opt] + [Space] を何回か押していくと画面右上の入力メニューが「Greek Polytonic」に変わります。もちろんクリックして選んでも大丈夫です。
+キーボードレイアウトがわからない時は、入力メニューから「キーボードビューアを表示」を選択します。オレンジ色になっている部分は、先にそのキーを押しておいて他のキーを押すとアクセントなどが入力できるものです。シフトなどの組み合わせで様々なアクセントなどが入力できます。次のキーを押すとキーボードレイアウトが変わります。いろいろ試してキーボードレイアウトを眺めてみてください。
++Shift
++Option
++Shift + Option
+キーボードから入力できない文字は入力メニューから「文字パレット」を選択して文字パレットから入力することができます。文字パレットではいろいろな分類で表示させることが可能ですが、次の分類がおすすめです。
---表示:コード表
---「Unicode」ペイン
--下の方にある「虫めがね」のフィールドに文字などを入力すると、文字を検索することができます。

**ギリシア語の入力方法のヒント [#cf5931b6]

-キーボードは JIS 配列(日本で一般的な、ひらがなが刻印されているもの。jp106)であるとします。
-[A] などとある場合は、A が刻印されているキーを押すことを示します。シフトキーと組み合わせる場合は必ず [Shift] + [A] と表記してあります。
-I,l などは紛らわしいので、それぞれ「i」「L」と表示してあります。

***句読点 [#m932e98b]

|~グリフ|&size(24){.};|&size(24){·};|&size(24){,};|&size(24){;};|&size(24){’};|&size(24){'};|
|~意味|フル・ストップ|ハイ・ストップ|コンマ|疑問符|アポストロフィ1|アポストロフィ2|
|~キーアサイン|[.]|[Opt] + [9]|[,]|[Q]|[Opt] + [N]|[Opt] + [:]|
|~備考|英語などと同様||英語などと同様|[Shift] などは必要なし|2より好ましい|1の方が好ましい|

***かっこ類 [#eddc0746]

|~グリフ|&size(24){( )};|&size(24){« »};|&size(24){“ ”};|&size(24){‘ ’};|&size(24){{ }};|&size(24){[ ]};|&size(24){< >};|
|~意味|パーレン|ギュメ|ダブルコーテーション|シングルコーテーション|ブレース|ブラケット|三角ブラケット|
|~キーアサイン|[Shift] + [9], [0]|[Opt] + [<], [>]|[Opt] + [Shift] + [V], [N]|[Opt] + [V], [N]|[Opt] + [Shift] + [@], [[]|[Opt] + [@], [[]|[Shift] + [<], [>]|

***その他記号 [#w37488ba]

|~グリフ|-|\|
|~意味|ハイフン|バックスラッシュ|
|~キーアサイン|[Opt] + [-]|[]](む)|
|~備考|||]
|~備考|||

***アクセント記号等(単独) [#u97aff60]

α や ι の例で説明します。アクセント記号のみを入力するには、次にアクセントのつけられない文字(子音など)を入力するか、[Space] を入力します。

|~グリフ|&size(24){ά};|&size(24){ὰ};|&size(24){ᾶ};|&size(24){ἀ};|&size(24){ἁ};|&size(24){ᾳ};|←|&size(24){ϊ};|&size(24){ᾱ};|&size(24){ᾰ};|
|~意味|鋭|重|曲|無気|有気|イオタ・サブスクリプト|←|分音|長音|短音|
|~修飾キー|[;]|[[]|[@]|[:]|[Shift] + [:]|[Shift] + [@]|[Opt] + [i]|[Shift] + [;]|[Shift] + [Opt] + [L]|[Opt] + [L]|

「修飾キー」を押したあと(いったん手を離して)文字キー([A] など)を押します。

***アクセント記号等(複合) [#kf8f5b68]

アクセント記号等を組み合わせるには、単にそれらを順不同で別々に入力した後に文字キーを押すか、以下の修飾キーを使います。

|~グリフ|&size(24){ἄ};|&size(24){ἅ};|&size(24){ἂ};|&size(24){ἃ};|&size(24){ἆ};|&size(24){ἇ};|&size(24){ΐ};|
|~意味|無気+鋭|有気+鋭|無気+重|有気+重|無気+曲|有気+曲|分音+鋭|
|~修飾キー|[/]|[Shift] + [/]|[^]|[Shift] + [^]|[-]|[Shift] + [-]|[Shift] + [W]|

[Shift] を使わない場合は無気、使う場合は有気になります。

**フォント [#w55d2d4b]

Mac OS X には古典ギリシア語のグリフ(字形)を含むフォントがいくつかインストールされています。他のフォントをインストールしたい場合は以下のようにします。

***ダウンロード [#b88c16e3]

-eLearning/Font

を見てください。

***Font Book を用いる方法 [#g8780d81]

+フォントをダウンロードしておきます。
+目的のフォントをダブルクリックすると Font Book が起動します。Font Book が起動しない場合は右クリックして「このアプリケーションから開く」-「Font Book」を選択して起動させてください。
+「Font Book」-「環境設定」で「デフォルトのインストール場所」を設定しておきます。
+フォントの文字見本が表示されているウィンドウの右下に「インストール」ボタンがありますので、これをクリックします。
+「デフォルトのインストール場所」が「コンピュータ」の場合は管理者権限が必要です。「認証」ウィンドウが表示されますので、適当なものを入力してください。

***ファイルのコピーによる方法 [#c8f8a25e]

+フォントをダウンロードしておきます。
+フォントをコピーします。
--''現在使っているユーザのみ:''「ライブラリ」-「Fonts」フォルダ(~/Library/Fonts ディレクトリ)
--''そのコンピュータを使っているすべてのユーザ:''「起動ディスク」-「ライブラリ」-「Fonts」フォルダ(/Library/Fonts ディレクトリ)
+/Library/Fonts ディレクトリにコピーするには管理者の権限が必要です。Finder からコピーする場合は「認証」ウィンドウが表示されますので、適当なものを入力してください。「ターミナル」でコピーする場合は sudo コマンドを用います。

**コードの調べ方 [#ke119c86]

入力した文字の Unicode などでのコードを調べる方法には、たとえば以下のようなものがあります。

***文字パレット [#d8a6bead]

+入力メニューから「文字パレット」を起動します。
+調べたい文字を選択します。
+「文字パレット」の左下の歯車マークのプルダウンから「アプリケーションで選択した文字を表示」をクリックします。

***Emacs の hexl-find-file [#ocad59a4]

+「テキストエディット」で文字を入力します。3の手順でわかりやすいように、1行に1種類の同じ文字をいくつも入力しておきます。例えば1行目は aaaaaaaaaa で2行目は xxxxxxxxxx としておきます。
--この手順も本来は Emacs で行えばよいのですが、「テキストエディット」ならデフォルトで見やすいフォントが採用されているので、こちらで行いました。
+「別名で保存...」で「標準テキストのエンコーディング」で次の2種類のエンコーディングを選びます。i が上でいう Unicode の、ii が上でいう UTF8 のエンコーディングになります。
++Unicode (UTF-16)
++Unicode (UTF-8)
+保存した2種類のファイルを Emacs でバイナリモードで開きます。M-x hexl-find-file で開けます。

**コードの変換 [#z22639b0]

iconv などがインストールされていれば、さまざまな文字コードを変換できます。

 $ iconv -f UTF-8 -t UTF-16 input.txt >output.txt

上は UTF-8 から UTF-16(Unicode)に変換する例です。


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