[[eLearning/Greek/Dinarchus]] *Dinarchus, '''In Demosthenem'''(デイナルコス『デーモステネース弾劾』) [#qd6a9ca0] >Last updated: 2008/08/16 by MATSUURA Takashi -Din. 1 -Dinarchi In Demosthenem -Δεινάρχου Κατὰ Δημοσθένους -Dinarchus, '''Against Demosthenes''' -'''Against Demosthenes of Dinarchus''' **背景 [#z2cee716] 紀元前324年、アレクサンドロス大王の財務官であったハルパロス(Ἅρπαλος; Harpalus)がアテーナイに亡命しようとしたところから事件は始まる。ハルパロスは大規模な艦隊(30艘)、多数の傭兵(6000人)と莫大な資金(5000タラントン)を携えてアテーナイに到着する。 //アレクサンドロス大王の財務官であったハルパロスがアテーナイに亡命しようとしたところから事件は始まる。ハルパロスは大規模な艦隊と莫大な資金を携えてアテーナイに到着する。ハルパロスを逮捕し、資金は取り上げてアクロポリスに置いておくという提案を最初にしたのはデーモステネースだと考えられている。後にハルパロスが逃げ、アクロポリスにあった資金が一部なくなっていたことから、アレオパゴス裁判にかけられる。その結果50タラントンの罰金を科せられる。デーモステネースはこれにより亡命したが、数ヶ月後アレクサンドロス大王の死後、アテーナイに戻ってくる。 //原告側は10人で // //+ヒメライオス(Himeraeus) //+ヒュペレイデース(Hyperides) //+メネサイクモス(Menesaechmus) //+パトロクレース(Patrocles)またはプロクレース(Procles) //+ピュテアース(Pytheas) //+ストラトクレース(Stratocles) //-他 // //であった。ストラトクレースが第1番目に弁論を行い、次がデイナルコスが弁論を代作した者であった(ヒメライオスかメネサイクモス?)。