LaTeX

目次

概要

科研費報告書*1 を制作する際に使った tex ファイルの解説である。暫定的に、その際に制作した glcproc.cls の使い方の解説にもなっている。glcproc.cls の定義に関する詳しい説明については glcproc.cls を参照されたい。

ダウンロード

このページの一番下に添付してある。

プリアンブル

以下の、「表紙の定義」を(\makeatletter ... \makeatother で囲んだ上で)プリアンブルに記述した上で、次のように記述する。

\title{平成14年度〜平成17年度科学研究費補助金\\(基盤研究(B))研究成果報告書}
\author{研究代表者\hspace{2zw}逸身\hspace{1zw}喜一郎\\東京大学大学院人文社会系研究科教授}
\date{平成18年3月}
\kakenkadai{古典古代史の近年の動向に対応した\\ギリシャ・ローマ思想史ならびに文学史の書きかえ}
\kakennumber{14310226}

本文

表紙を出力した後は改丁(右ページ起こし)にするので、次のように記述する。

\maketitle

\cleardoublepage

記事に入る前に、「はしがき」(intro.tex)と論文集全体の目次を出力する。ページ番号は i, ii, ... のようにローマ数字にして本文のページ数と区別するため、\frontmatter というコマンドを書き込んでおく。

\frontmatter

\include{intro}

\tableofarticles

この後に \mainmatter と書き込んでおけば、以降は通常の番号付けになる。この後に \includearticle{(記事ファイル名)} を列挙していけば良い。

\mainmatter

\includearticle{hoge1}

\includearticle{hoge2}

...

索引などを後につける場合は

\backmatter

と書いた後に必要なコマンドを書き込めば良い。

記事ファイル

記事ファイルには、次の項目を書き込んでおく。(*)の項目は省略できる。

\articletitle{論文タイトル}
\articlesubtitle{論文副題} (*)
\articleauthor{著者名}

\makearticletitle

\articletoc (*)

この後に記事本文を続ければ良い。

表紙の定義

科研費報告書の表紙の例に従って、次のように \maketitle を再定義した。

\def\kakennumber#1{\gdef\@kakennumber{#1}}
\def\@kakennumber{\relax}
\def\kakenkadai#1{\gdef\@kakenkadai{#1}}
\def\@kakenkadai{\relax}
\renewcommand{\maketitle}{%
 \begin{titlepage}%
   \let\footnotesize\small
   \let\footnoterule\relax
   \let\footnote\thanks
   \null\vfil
   \begin{center}
     \hrule width\textwidth height0.8pt
     \vskip 2em
     \Large\@kakenkadai%
     \vskip 2em%
     \hrule width\textwidth height0.8pt
   \end{center}\par
   \begin{flushright}
    {\Large \@kakennumber}
   \end{flushright}\par
   \vfil
   \begin{center}
    {\bfseries\Large \@title}
   \vfil\vfil
   {\large \@date \par}%
   \vfil
   {\large \@author \par}%
   \end{center}\par
   \@thanks\vfil\null
 \end{titlepage}%
 \setcounter{footnote}{0}%
 \global\let\thanks\relax
 \global\let\maketitle\relax
 \global\let\@kakenkadai\@empty
 \global\let\@thanks\@empty
 \global\let\@author\@empty
 \global\let\@date\@empty
 \global\let\@title\@empty
 \global\let\kakenkadai\relax
 \global\let\title\relax
 \global\let\author\relax
 \global\let\date\relax
 \global\let\and\relax
}%

コメント

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*1 逸身喜一郎(研究代表者)、『平成14年度〜平成17年度科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書 −−古典古代史の近年の動向に対応したギリシャ・ローマ思想史ならびに文学史の書きかえ−−(研究課題番号 14310226)』、東京大学大学院人文社会系研究科、2006年。

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