[[TeX/PackageFile]]

*teubner.sty [#ld2288a0]

''teubner.sty'' は「''Babel'' パッケージの ''greek'' オプションの拡張」ということになっていますが、本格的に文献学や韻律学を扱うことができますので、むしろ「古典文献学のためのパッケージ」といった方がわかりやすいでしょう。なお、いうまでもなく ''teubner'' とは、ドイツのトイプナー社へのオマージュです。

''teubner.sty'' は Claudio Beccari の作で、現在の最新版は2004年9月2日付けのバージョン 2.2 です。

*CB フォント [#l1fb486e]

CB フォントは T1 エンコーディング(Cork エンコーディング)に基づいていますが、昔からの慣習で LGR エンコーディング(ローカルなギリシア語のエンコーディング)と呼ばれています。TeX の世界ではまだギリシア語のエンコーディングが確立していないためです。

ギリシア語のフォントにはローマ字のようなローマン体、イタリック体という区別がありませんが、ここではそれを擬似的に使います。

CB フォントの通常の形は Didot と呼ばれるもので、次の字体(shape)を含んでいます。

-通常体(regular)
-太字体(boldface)
-斜体・スラント体(oblique, slanted)
-スモールキャプス体(small caps)

「イタリック体」は Olga フォントを似せて作ってあります。タイプライタ体、サンセリフ体も存在します。

cbleipzig フォントはトイプナー社で使われていたフォントを似せて作ってあります。太字体、極太体も用意されています(もともと斜体なので、立体はありません)。


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