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#author("2016-10-08T14:13:29+09:00","","")
#author("2018-07-05T11:33:23+00:00","","")
[[TeX/Manual]]
*単語帳 [#o678a1d5]
**概要 [#pbfda576]
単語帳を作る場合,アプリケーションを用いれば一般に既習管理などが簡単である.ただしこのような電子単語帳は誰もが利用できるわけではない.たとえば講義で大人数で配布する場合,紙媒体で配布する必要に迫られることがある.以下ではアプリケーションなどを用いない,従来からよく用いられている紙の単語帳をLaTeXで作り,大人数に配布することを考える.なお,途中で生成されるPDFファイルはスマートフォン等のPDF閲覧アプリケーションなどに読み込ませて簡易電子単語帳として使うことができるから,利便性は劣るが,簡易的な電子単語帳として使うことができる.
次のような仕様で製作する.
+A8サイズ相当の紙の表(奇数ページ)に単語を,裏(偶数ページ)に訳を載せる.
+1を,ページの順番を入れ替えてA4またはA3に割り付けて両面印刷して配る.カラーでもよいが,白黒印刷を前提とする.
**秘訣 [#taa4ee64]
単語帳に使う紙は厚紙がよい.薄い紙だと答えが透けて見えてしまうためである.また真っ白な紙よりは少し色のついた紙の方がよい.ただし印刷機の都合その他の理由でコピー用紙のような白くて薄い紙しか利用できないことも考えられる.その場合は次のような方法を採るとよい.
+裏面の文字を薄いグレーにする.
+裏面の文字の部分の背景をグレーにする.
+表面の文字の部分を大きな枠で囲み,その背景をグレーにする.この枠は裏面の訳の部分の最大領域が隠れるくらいにする.
プリンターや印刷機の仕様により,どのくらいのグレーになるかは場合によって異なるので,試行錯誤して適当な濃さにする必要がある.
**マクロの作成 [#ca46dbad]
**必要なソフトウェア [#if2e38ba]
シェルスクリプト(Bash)を実行すると必要なファイルが生成される.必要なソフトウェアは以下の通りである.適宜改変して利用してほしい.
+uplatex(最近のTeXディストリビューションには含まれている)
+pdftk
**クラスファイルの作成 [#t81a52ba]
jsarticle.clsに次の定義を追加してanki.clsを作成する.
***A8用紙の定義 [#m2af5b59]
\DeclareOption{a8paper}{%
\setlength\paperheight {74mm}%
\setlength\paperwidth {52mm}}
***柱の設定 [#jf70f714]
\def\ps@ankihead{%
\let\@oddfoot\@empty\let\@evenfoot\@empty
\def\@oddhead{%
\underline{\hbox to \fullwidth{\hfil\rightmark}}}%
\def\@evenhead{%
\underline{\hbox to \fullwidth{\leftmark\hfil}}}%
\let\@mkboth\@gobbletwo
\let\sectionmark\@gobble
\let\subsectionmark\@gobble
}
**ダウンロード [#m79453de]
必要なファイルをZIPファイルにまとめてあるので,展開して適当に書き換えて使ってほしい.
+anki_greek.tex
+anki_greek_dist.tex(.pdfの部分)
+anki_greek_dist_a4.tex(.pdfの部分)
+anki_mentsuke.sh(PDFbaseの部分)