[[TeX]]

*TeXのインストール[#df146116]
*TeXシステムのインストール[#df146116]

以下ではTeXを主に欧米系の人文科学で用いることを考えます.

現在(2013年6月)おすすめのTeXのシステム(TeXディストリビューション)は以下の通りです.いずれもupTeXなどが提供されていますので,Unicodeで記述された多言語の原稿を組版することができます.
現在(2014年6月)おすすめのTeXのシステム(TeXディストリビューション)は以下の通りです.いずれもupTeXなどが提供されていますので,Unicodeで記述された多言語の原稿を組版することができます.

:Linux|TeX Live 2013
:(Mac) OS X|TeX Live 2013, MacTeX2013
:Windows|TeX Live 2013, w32tex
:Linux|TeX Live 2014
:(Mac) OS X|TeX Live 2014, MacTeX2014
:Windows|TeX Live 2014, w32tex

LinuxならばたいていのディストリビューションでTeXが提供されています.ただし提供されているのがTeXLiveの古い版である場合があります.その場合はTeX Live 2013をインストールするとよいでしょう.MacTeX2013はTeX Live 2013に,(Mac) OS X向けのソフトウェアを同梱したものと考えるとわかりやすいでしょう.
LinuxならばたいていのディストリビューションでTeXが提供されています.ただし提供されているのがTeXLiveの古い版である場合があります.その場合はTeX Live 2014をインストールするとよいでしょう.MacTeX2014はTeX Live 2014に,(Mac) OS X向けのソフトウェアを同梱したものと考えるとわかりやすいでしょう.

**TeX Live 2013のインストール [#j827afe3]
**TeX Live 2014のインストール [#f3b1f030]

Linuxや(Mac) OS Xにインストールする方法です.

***1, ネットワークインストール [#v63bd06b]
***1, ネットワークインストール [#y73a23c7]

:Linux, (Mac) OS Xの場合|

-http://ftp.jaist.ac.jp/pub/CTAN/systems/texlive/tlnet/install-tl-unx.tar.gz

をダウンロードします.次の順にコマンドを実行します.
をダウンロードします(ほかのミラーサーバからダウンロードする方法もあります).次の順にコマンドを実行します.

 $ tar xzf install-tl-unx.tar.gz
 $ cd install-tl-2013xxxx
 $ cd install-tl-2014xxxx
 $ sudo ./install-tl

`Enter command'に対して`I'を入力するとインストールが始まります.途中でエラーが出てインストールできない場合は,次の「ISOイメージからのインストール」を試してください.
`Enter command'に対して`I'を入力するとインストールが始まります.インストールオプションを変更する場合,たとえばインストールするディレクトリを変更する場合は`I’を入力する前に,該当する文字を入力してください.途中でエラーが出てインストールできない場合は,次の「ISOイメージからのインストール」を試してください.

:Windowsの場合|

-http://ftp.jaist.ac.jp/pub/CTAN/systems/texlive/tlnet/install-tl.zip

をダウンロードし,ダブルクリックして展開します.日本語を含んだフォルダ名の直下,またはさらに下の階層にある場合はうまく動かない場合がありますので,たとえばC:¥temp以下で展開するとよいでしょう.
をダウンロードし,ダブルクリックして展開します.日本語を含んだフォルダ名の直下,またはさらに下の階層にある場合はうまく動かない場合がありますので,たとえばCドライブの直下に英数字のみのフォルダを作ってその中で展開するとよいでしょう.

生成されたフォルダの中のinstall-tl.batを実行し,あとはインストーラに指示に従ってインストールします.

***2, ISOイメージからのインストール [#b7ba1b71]
***2, ISOイメージからのインストール [#y668c31f]

-http://ftp.jaist.ac.jp/pub/CTAN/systems/texlive/Images/

からtexlive2013.isoをダウンロードし,マウントして
からtexlive2014.isoをダウンロードします.この.isoファイルは巨大なので,ダウンロードの際に破損する可能性があります.チェックサムを比較して破損していないかどうかチェックします.たとえば上のURLからtexlive2014.iso.sha256をダウンロードして比較します.

:Linux|$ sha256sum -c texlive2014.iso.sha256 texlive2014.iso
:(Mac) OS X|$ shasum -a 256 -c texlive2014.iso.sha256 texlive2014.iso

チェックサムが合致していたらマウントして

 $ sudo ./install-tl

を実行します.マウントは次のようにします.

:Linux|$ sudo mount -o loop texlive2013.iso /mnt/cdrom
:(Mac) OS X|texlive2013.isoをダブルクリックする.
:Windows 8|texlive2013.isoをダブルクリックする.
:Linux|$ sudo mount -o loop texlive2014.iso /mnt/cdrom
:(Mac) OS X|texlive2014.isoをダブルクリックする.
:Windows 8|texlive2014.isoをダブルクリックする.
:Windows 7以前|DAEMON Tools Liteなどのソフトウェアを使う.

***3, アップデート [#jf5b35c8]
***3, アップデート [#z6b6a795]

TeX Live 2013のリリース版ではjsclassesがUTF-8になっていますが,最新版では従来のISO-2022-JPになっています.ISO-2022-JPの方が問題が少ないので,アップデートを行ってjsclassesを最新版にするとよいでしょう.また,各種パッケージも更新することができ,新しいパッケージも自動的にインストールすることができますので,定期的にアップデートを行うとよいでしょう.アップデートの方法はどのOSでも同じです.

まず,リポジトリを検索します.

 $ tlmgr get-mirror
 ...
 http://example.com/pub/CTAN/systems/texlive/tlnet

得られたリポジトリのURLを設定します.

 $ sudo tlmgr option repository http://example.com/pub/CTAN/systems/texlive/tlnet

実際にアップデートするには次のようにします.

 $ sudo tlmgr update --self --all

とします.必要に応じてcronなどで自動アップデートするように設定します.

Windowsの場合,GUIのアップデートマネージャも用意されています.

:「Unknown docfile tag」エラー|
***4, 埋め込む日本語フォントの設定 [#ofe4ccfc]

次のようなエラーが出てアップデートできない場合があります.

 $ sudo tlmgr update --self --all
 Unknown docfile tag: texmf-dist/doc/latex/pythontex/pythontex_quickstart.pdf
 details=""Quick start" documentation" at
 /usr/local/texlive/2013/tlpkg/TeXLive/TLPOBJ.pm line 127, <TMP> line 128958.

2013年9月16日現在,自動的には修復されませんので,

-http://ftp.jaist.ac.jp/pub/CTAN/systems/texlive/tlnet/

からupdate-tlmgr-latest.shなど,使用しているシステムに合わせたものをダウンロードし,実行します.

 $ sudo sh update-tlmgr-latest.sh

次のページを参考にしてください.

-http://tug.org/pipermail/tex-live/2013-September/034168.html

//2013年9月16日現在,自動的には修復されません.自分で修復する場合,管理者権限でテキストエディタを使って/usr/local/texlive/2013/tlpkg/texlive.tlpdbを開き,
//
// texmf-dist/doc/latex/pythontex/pythontex_quickstart.pdf details=""Quick start" documentation"
//
//となっている行を
//
// texmf-dist/doc/latex/pythontex/pythontex_quickstart.pdf details="Quick start documentation"
//
//とします( " を2つ削除します).
//
//次のページが参考になります.
//
//-http://tex.stackexchange.com/questions/133391/tex-live-manager-crashes-with-unknown-docfile-tag

***4, 埋め込む日本語フォントの設定 [#fd8223ab]

PDFファイルに日本語フォントを埋め込むかどうか,埋め込む場合,どのフォントを埋め込むかはkanji-config-updmapコマンドで設定します.現在の設定を確認するには次のようにします.

 $ kanji-config-updmap status

(Mac) OS X付属のヒラギノフォントを埋め込むのをデフォルトにする場合は次のようにします.

 $ kanji-config-updmap hiragino

この場合,/usr/local/texlive/texmf-local/fonts/opentype/public/hiraginoのようなディレクトリに,システムで使用しているヒラギノフォントへのリンクを作成しておく必要があります.

kanji-config-updmapは,設定を行ったユーザでのみ有効です.システム全体で有効にするためにはkanji-config-updmap-sysを使います.

**古い記事 [#k79103d4]

以前使われていたTeXディストリビューションのインストール方法です.現在は以下の方法ではなく,TeX Live 2013をインストールする方法をお勧めします.
以前使われていたTeXディストリビューションのインストール方法です.現在は以下の方法ではなく,TeX Live 2014をインストールする方法をお勧めします.

***TeXLive [#zb3a9864]

-[[TeXLive2013>TeX/Install/TeXLive2013]]
-[[TeXLive2013pretest>TeX/Install/TeXLive2013pretest]]
-[[TeXLive2012>TeX/Install/TeXLive2012]]

***ptetex3(UNIX系) [#s0397bf4]

-[[VineLinux>TeX/Install/ptetex3/VineLinux]]
-[[MacOSX>TeX/Install/ptetex3/MacOSX]]

***ptexlive(UNIX系) [#oe0f55ad]

-[[VineLinux>TeX/Install/ptexlive/VineLinux]]
-[[MacOSX>TeX/Install/ptexlive/MacOSX]]

***その他 [#n806f29b]

-[[TeXディストリビューションなどの解説>TeX/Install/Introduction]]
-[[システムのアップグレード>TeX/Install/Upgrade]]
-[[ユーティリティー>TeX/Install/Utilities]]
-[[texmf-localの移行>TeX/Install/texmf-local]]


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