[[TeX/Install]]

*Mac OS X [#je3e16d5]

Mac OS X での TeX システムにはいくつか種類があります。[[Richard Koch 教授:http://www.uoregon.edu/~koch/texshop/]] が開発された TeXShop などが有名ですが、Mac OS X は UNIX を元に開発された OS ですから、ソースコードからインストールするのもそれほど面倒ではありません。ここでは ptetex3 を用いたインストールの仕方を解説します。Mac OS X のバージョンは 10.4(Tiger)を例にとっています。他のバージョンの場合は適宜読みかえてください。

**Mac OS X の追加パッケージのインストール [#l3f9bfdb]

後で説明するインストール方法の中に現れる追加パッケージのインストール方法についてここでまとめておきます。

***X11 [#w430a571]

+Mac OS X Install Disc 1 を DVD/CD ドライブに挿入します。
+Optional Installs というアイコンがありますのでダブルクリックします。
+契約画面やインストール先の選択の画面が現れますので、適当なものを選んで[続ける]をクリックします。
+「…にカスタムインストール」の画面になったら、[アプリケーション]カテゴリの中にある[X11]にチェックを入れて[インストール]をクリックします。管理者パスワードを聞かれたら適当なものを入力してインストールします。

***X11 SDK [#mab78aef]

X11 SDK は X11 を使うものをソースからインストールする場合に必要です。X11 SDK は後述する「開発者ツール」の一部ですので、この「開発者ツール」のインストールと一緒に行っても構いません。

+Mac OS X Install Disc 1 を DVD/CD ドライブに挿入します。
+Xcode Tools というフォルダがありますのでこれをダブルクリックします。
+X11SDK.pkg というアイコンがありますのでこれをダブルクリックします。
+契約画面やインストール先選択の画面が現れますので適当なものをクリックしてインストールします。

***開発者ツール [#m39d2ca0]

開発者ツールは、Mac OS X のインストールディスクに収録されています。できるだけ新しいバージョンを使った方がよいでしょう。インストールディスクがない場合、アップデートが必要な場合は [[ADC:http://developer.apple.com/ja/]](Apple Developer Connection)から入手してください。登録が必要ですが、無料でできます。
開発者ツールは、Mac OS X のインストールディスクに収録されています。できるだけ新しいバージョンを使った方がよいでしょう。現在の最新版は 2.4 です(Intel アーキテクチャの 64bit 版に対応しています)。fink-0.8.1 を使うためには Xcode Tools 2.2.1 以上が必要です。インストールディスクがない場合、アップデートが必要な場合は [[ADC:http://developer.apple.com/ja/]](Apple Developer Connection)から入手してください(ただし、1GB 近くあります)。登録が必要ですが、無料でできます。

Mac OS X 10.4 Tiger の場合は Mac OS X Install Disc 1 に Xcode Tools というフォルダがあり、その中に XcodeTools.mpkg があります。これをダブルクリックしてインストールします。デフォルトでは以下のツールがインストールされます(かっこ内は Tiger の場合の容量の目安です)。

-Developer Tools Software (150MB)
-gcc 4.0 (70MB)
-gcc 3.3 (50MB)
-Software Development Kits (350MB)
-Developer Documentation
-Developer Example Software
-Java 1.4 Developer Tools

全て入れておいて損はありませんが、ディスク容量が足りないなどの理由((これらをインストールするには 1.5 GB の空き容量が必要です。)) でインストールできない場合は、Developer Documentation, Developer Example Software, Java 1.4 Developer Tools を省略すればよいでしょう((もっとも、TeX システムの導入にはこれと別に数百MB必要ですが。))。これらを手動で選択するにはインストール先を選択した後、[…に簡易インストール]の画面で[カスタマイズ]を選択します。

*Fink [#i8bf546c]

Fink はパッケージマネージャの一種です。インストールしたいパッケージを選ぶと、インストールに必要な他のパッケージも自動的にインストールしてくれます。Fink は [[東大 Fink チーム:http://fink.sodan.ecc.u-tokyo.ac.jp/]] によっても開発されています。Fink で用意されている tetex のパッケージは内部で ptetex3 を使っています。

**X11、X11 SDK、開発者ツールのインストール [#tf610339]

Fink を使うためには X11 のインストールが必須です。また、ソースコードからのインストールの場合は X11 SDK と開発者ツールのインストールが必要です。バイナリからのインストールの場合は必要ありませんが、バイナリが用意されていない場合が多いので、結局インストールしなければならないでしょう。これらの追加パッケージのインストールは必ず Fink をインストールする前に行ってください。

**Fink のインストール [#t0bd9301]

[[Finkのページ:http://fink.sourceforge.net/]] から fink のインストーラを入手し、インストールします。FinkCommander を「アプリケーション」フォルダにインストールしておくと、GUI(Graphical User Interface)を使った Fink によるインストール/アンインストール作業ができます。

**Fink によるインストール [#se4055ec]

「ターミナル」などからインストールするには次のようにします。

 $ fink install <package>

パッケージの一覧です(必ずしも全てのパッケージをインストールする必要はありません)。前述の通り関連するパッケージを自動的にインストールしてくれますから、既にインストールされているものもあるはずです。

-ghostscript (必須:一番最初にインストールしてください)
-ptex
--ptex-base
--ptex-dev
--ptex-shlibs
--ptex-texmf
--ptex-jisfonts
--ptex-babel
-okumura-clsfiles
-otf-fontfiles
-xdvik
-dvipdfmx
-appleotffonts

*ptetex3 [#cd08aca7]

Mac OS X で ptetex3 を用いてソースからインストールするには、開発者ツールのインストールが必須です。X11, X11SDK を導入しておくと便利です。

後でフォントの設定をする際には、日本語が表示できるターミナルがあったほうがよいでしょう((文字化けしてしまいます。))。前述した Fink から kterm をインストールしておくとよいでしょう。もちろんソースからインストールすることもできます。

**インストール [#v545951d]

#include(TeX/Install/ptetex3,notitle)

make test の前に X11 を起動しておきます。

**パスの設定 [#w09cf822]

#include(TeX/Install/path,notitle)

Mac OS X 10.2 までは「ターミナル」のデフォルトシェルは tcsh、10.3 以降は bash です。

**ヒラギノフォントの使用 [#t2cd39c3]

make otf を行い、パスの設定をした後

 # updmap-sys --setoption kanjiEmbed hiragino

を実行すると dvips, dvipdfmx, xdvi でヒラギノが使えるようになります。


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