TeX/Font

METAFONT から Type 1 フォントへの変換

Type 1 フォント(.pfb)を導入してあると、きれいな PS, PDF ファイルを出力することができます。最近は METAFONT ソース(.mf)と一緒に Type 1 フォントが配布されることが多くなりました(フォントパッケージによっては、METAFONT の方がオプション扱いになってきているものがあります。)。古いフォントなどではまだ METAFONT ソースでしか配布されていないものがあります。また、TrueType フォントなどから変換した場合に Type 1 フォントも生成したい場合があります。以下ではその変換のためのツールを紹介します。

METAFONT -> Type 1 変換ツール

textrace は昔からよく使われていますが、なかなか扱いが難しいようです。mf2pt1 は CTAN で配布されているツールです。こちらは若干外部プログラムに依存しますが、使いやすいでしょう。

textrace

参考ページだけ挙げておきます。

mf2pt1

依存するプログラム

次のプログラムが必要です。

Perl は既に使えるようになっていることが多いでしょう。MetaPost も TeX のパッケージを導入していれば既に使えるようになっているはずです。

Type 1 Utilities(t1utils)はインストールされていないかもしれません。Linux などでは t1utils といったパッケージが用意されていることがありますので、利用してみましょう。

ダウンロード

からダウンロードできます。$CTAN/support/mf2pt1.zip という .zip ファイルがありますので、インストールの際はこちらをダウンロードした方が簡単です。

インストール方法

まず、CTAN から入手した mf2pt1.zip を解凍します。

$ unzip mf2pt1.zip

解凍してできた mf2pt1 というディレクトリの中の mf2pt1.pdf にインストール方法が書かれています。

解凍してできた mf2pt1 ディレクトリの中に mf2pt1.pl という実行ファイル(Perl で書かれています)があるので、/usr/local/bin などのディレクトリに移動します。必要に応じて mf2pt1 という短いファイル名にしておきます。パーミッションが正しくなければ変えておきましょう。

$ cd mf2pt1
# cp mf2pt1.pl /usr/local/bin
# chmod 755 /usr/local/bin/mf2pt1.pl
# cd /usr/local/bin (必要に応じて)
# mv mf2pt1.pl mf2pt1 (必要に応じて)

次に mf2pt1.mp というファイルから mf2pt1.mem というファイルを生成します(この際に METAPOST のプログラムが必要です)。

$ mpost -progname=mpost -ini mf2pt1 \\dump

できた mf2pt1.mem というファイルを、$TEXMFLOCAL/web2c/ あたりに移動します*1。ptetex3 でインストールした場合は次のようにします。

# mkdir -p /usr/local/teTeX/share/texmf-local/web2c
# cp mf2pt1.mem /usr/local/teTeX/share/texmf-local/web2c

作業したディレクトリの中にあるドキュメントは、/usr/local/doc などに保存しておくと後で便利です。

# mkdir -p /usr/local/doc/mf2pt1
# cp README mf2pt1.pdf mf2pt1.texi /usr/loca/doc/mf2pt1

使い方

次のようにします。

$ mf2pt1 myfont.mf

すると同じディレクトリに myfont.pfb という Type 1 フォントができます。途中でエラーが出る場合は、まず Type 1 Utilities(t1utils)がインストールされているかどうか確認してください。

参考


*1 METAPOST が見つけてこられるディレクトリにします。

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