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[[LaTeX]]
#freeze
[[TeX/ClassFile]]
#contents
*glcproc.cls [#a3d244ef]
*バージョン [#p333e52b]
**ダウンロード [#oaf755c6]
:1.0|2006/04/27(公開)
このページの一番下に添付されている.
*概要 [#p55abb86]
**バージョン [#p333e52b]
このクラスファイルは、西洋古典学研究室において制作される紀要((2006年発行予定。)) や科学研究費報告書((逸身喜一郎(研究代表者)、『平成14年度〜平成17年度科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書−−古典古代史の近年の動向に対応したギリシャ・ローマ思想史ならびに文学史の書きかえ−−(研究課題番号 14310226)』、東京大学大学院人文社会系研究科、2006年。)) を組版するために作られたものである。基本的には[[奥村晴彦氏:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/]]制作の [[jsbook.cls:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/jsclasses/]] を元に作られているが、論文集を作るために必要な機能を追加し、また、人文科学・欧米系言語/文化研究・西洋古典学等で一般的な組版の慣習を盛り込み、なるべく少ない労力で美しく組版できるように工夫してある。
:2.01|2010/05/20
:2.00|2010/05/16
:1.00|2006/04/27(公開)
*柱 [#pf664c6b]
***マイナーバージョンにおける変更点 [#cd81f09c]
論文集の一般的な形式として柱には、
:2.01|柱と目次における表題が同じだったときの不具合を直した.また,論文が小・節分けされていたときの柱の出力の不具合を直した.
-''左ページ'' 著者名
-''右ページ'' 論文名
**v2.00 での変更点 [#a761c7a3]
を入れることにする。jsbook.cls の以下の部分を変更した。
+jsclasses-20100314 をもとに改変した.jsclasses の方の主な変更点としては,upTeX 対応になっている点が挙げられる.
+論文ごとに「改丁」ではなく「改ページ」に変更した.
+論文表題を出力する場所は次の3つが考えられる.論文表題が長い場合は柱(右)には短縮された表題を用いる.また,論文表題に脚注をつける場合,目次に載せる表題は(\footnote コマンドがないので)論文の最初に出力する表題と形式上異なる.したがってオプションでそれぞれを指定できるようにした(後述).
++論文の最初
++目次
++柱(右)
+著者名はゴシック体ではなく,明朝体で出力されるようにした.
+ローマ字表記の表題・著者名の目次を別に作ることもあるので,そのためのコマンドを用意した.
+全体目次において,論文表題とページ数は . . . で結ぶようにした.
+柱の下部に引かれる線を取り除いた.
+classicsbibliography 環境を bibliography 環境に変更した.
\def\ps@headings{%
...
\def\@evenhead{%
\if@mparswitch \hss \fi
\underline{\hbox to \fullwidth{\autoxspacing
\textbf{\thepage}\hfil\@articleauthor\hfil}}%
...
\def\@oddhead{\underline{\hbox to \fullwidth{\autoxspacing
{\if@twoside\hfil\@articletitle\else\leftmark\fi}\hfil\textbf{\thepage}}}\hss}%
**ToDo [#v85a24ce]
*脚注 [#k8dc39b3]
+1つの論文集の中に,論文本体の記述言語がたとえば日本語,英語,ドイツ語,フランス語である場合に,それぞれの言語の組版慣習を(論文集の体裁が不統一にならない程度に)反映できるようにする.
++段落はじめのインデント幅
++節見出しの直後の段落のはじめのインデントの有無
++脚注の形式
++\dots の定義 etc.
jsbook.cls のデフォルトの脚注の形式は、この Wiki ページと同じように、本文中の文章の右肩につく記号は「*1」であり、ページ下の脚注の欄にも同じように「*1」と表示される。
**概要 [#p55abb86]
この形式は、日本語の場合には jarticle.cls / jbook.cls の場合におけるような、数字のみの形式と比較して見やすくて良いと思う。
このクラスファイルは,西洋古典学研究室において制作される紀要((2006年発行.)) や科学研究費報告書((逸身喜一郎(研究代表者),『平成14年度〜平成17年度科学研究費補助金(基盤研究(B))研究成果報告書−−古典古代史の近年の動向に対応したギリシャ・ローマ思想史ならびに文学史の書きかえ−−(研究課題番号 14310226)』,東京大学大学院人文社会系研究科,2006年.)) を組版するために作られたものである.基本的には[[奥村晴彦氏:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/]]制作の [[jsbook.cls:http://oku.edu.mie-u.ac.jp/~okumura/jsclasses/]] を元に作られているが,論文集を作るために必要な機能を追加し,また,人文科学・欧米系言語/文化研究・西洋古典学等で一般的な組版の慣習を盛り込み,なるべく少ない労力で美しく組版できるように工夫してある.
ただし脚注番号を参照するときには、若干不都合が生じる(と思う)。
**使い方 [#n5774ab2]
脚注番号を参照するために
***本体 [#jd755529]
注\ref{fn_1}
\documentclass[a5,10pt]{glcproc}
\title{論文集のタイトル}
\author{発行団体名}
\date{2010}
\begin{document}
\maketitle
\frontmatter
% 記事目次
\tableofarticles
\mainmatter
\includearticle{article01}
\includearticle{article02}
\includearticle{article03}
\backmatter
% 記事目次(ローマ字表記)
\etableofarticles
\end{document}
という記述をした場合、jsbook.cls の場合、
***それぞれの記事ファイル [#o337e826]
注*1
article01.tex
という表記になる。これはあまり気にならない。しかし、
\articletitle{論文表題01}
\articlesubtitle{\−−{}論文副題01\−−}
\articleauthor{著者01}
\earticletitle{Title01}
\earticlesubtitle{Subtitle01}
\earticleauthor{Author01}
\makearticletitle
Douglas Olson (n. \ref{fn_1})
article02.tex(論文表題が長く,柱は省略表記にする場合)
と記述した場合、
\articletitle[論文表題02(柱)]{論文表題02}
\articlesubtitle{\−−{}論文副題02\−−}
\articleauthor{著者02}
\earticletitle{Title02}
\earticlesubtitle{Subtitle02}
\earticleauthor{Author02}
\makearticletitle
% 記事内目次
\articletoc
Douglas Olson (n. *1)
article03.tex(論文表題の3つをすべて別にする場合,また,「論文表題03(目次)」が「論文表題03」と異なる場合)
という表記になってしまう。これは若干気になる。
Douglas Olson (n. 1)
という表記が正しいだろう。また、「注*1」という表記の代わりに、「注1」という表記でも自然に思える。
よって
-本文中には、右肩に「*1」という形で脚注番号を出力
-脚注欄には(中央に)「*1」という形で脚注番号を出力
-参照の際は「1」という形で脚注番号を出力
する、という方針を立てて、jsbook.cls の該当部分を次のように変更した。
\def\thefootnote{\ifnum\c@footnote>\z@\leavevmode%\lower.5ex\hbox{*}%
\@arabic\c@footnote\fi}
\def\@makefnmark{\hbox{\textsuperscript{\lower.5ex\hbox{*}\@thefnmark}}}
この処置を行うと、副作用として \footnotetext[0] で出力した脚注には、jsbook.cls の場合脚注欄に「*」が現れなかったのが、現れてしまう、という症状が現れる((しかしこれを何が何でも消さなければならない、という人は、普通いないであろう。))。
*文献表 [#b54f0561]
西洋古典学での文献表と LaTeX の標準の文献表((thebibliography 環境。)) の違いは主に以下の2つである。
-西洋古典学では、番号付けは普通行わない
-「テキスト」「注釈」など、参考文献を分類することがある
そのため、次のような方針を立てて、classicsbibliography 環境を定義した。
-参照の機能は省略し、list 環境のみで定義する
-thebibliography 環境とは違い、『参考文献』などの見出しが出力されないようにする
定義は以下のようにした。
\newenvironment{classicsbibliography}{%
\list{}{%
\leftmargin2em
\itemindent-2em
\labelwidth\z@
\labelsep\z@
}
\sloppy
\clubpenalty4000
\@clubpenalty\clubpenalty
\widowpenalty4000%
\sfcode`\.\@m}
{\def\@noitemerr
{\@latex@warning{Empty `classicsbibliography' environment}}%
\endlist}
使うときは以下のようにする。
\section*{参考文献}
\articletitle[論文表題03(柱)][論文表題03(目次)]{論文表題03}
\articlesubtitle{\−−{}論文副題03\−−}
\articleauthor{著者03 \AND 著者04}
\earticletitle{Title02}
\earticlesubtitle{Subtitle02}
\earticleauthor{Author03 \AND Author04}
\subsection*{注釈}
\begin{classicsbibliography}
\item aaaaa
\item bbbbb
\end{classicsbibliography}
\makearticletitle
*科研費報告書表紙 [#k00265dd]
表紙の例に従って、次のように maketitle を再定義した。
\def\kakennumber#1{\gdef\@kakennumber{#1}}
\def\@kakennumber{\relax}
\def\kakenkadai#1{\gdef\@kakenkadai{#1}}
\def\@kakenkadai{\relax}
\renewcommand{\maketitle}{%
\begin{titlepage}%
\let\footnotesize\small
\let\footnoterule\relax
\let\footnote\thanks
\null\vfil
\begin{center}
\hrule width\textwidth height0.8pt
\vskip 2em
\Large\@kakenkadai%
\vskip 2em%
\hrule width\textwidth height0.8pt
\end{center}\par
\begin{flushright}
{\Large \@kakennumber}
\end{flushright}\par
\vfil
\begin{center}
{\bfseries\Large \@title}
\vfil\vfil
{\large \@date \par}%
\vfil
{\large \@author \par}%
\end{center}\par
\@thanks\vfil\null
\end{titlepage}%
\setcounter{footnote}{0}%
\global\let\thanks\relax
\global\let\maketitle\relax
\global\let\@kakenkadai\@empty
\global\let\@thanks\@empty
\global\let\@author\@empty
\global\let\@date\@empty
\global\let\@title\@empty
\global\let\kakenkadai\relax
\global\let\title\relax
\global\let\author\relax
\global\let\date\relax
\global\let\and\relax
}%
*参考文献 [#r445c838]
+奥村晴彦、『LaTeX2e 美文書作成入門』(改訂第3版)、技術評論社、1997/2004年(改訂第3版)。
+ページ・エンタープライゼズ(株)、『LaTeX2e マクロ&クラスプログラミング基礎解説』、技術評論社、2002年。
+吉永徹美、『LaTeX2e マクロ&クラスプログラミング実践解説』、技術評論社、2003年。
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