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*目次 [#k1da338c]

#contents

*はじめに [#mc258397]

論文集制作のときなど、PDF で文書をやりとりすることがあります。PDF の利点は次のようなものです。

+仕様が公開されている
+プラットフォームに依存しない
+バージョンによってレイアウトが変化したりしない
+フォントを埋め込むことができる

よくわかるものとしては、「プラットフォームに依存しない」ことでしょう。Mac でも Windows でも Unix 系 OS でも見ることができます。バージョンやプラットフォームによって見え方が異なってしまう Word 文書に悩まされる心配もありません。フォントを埋め込んでしまえば、自分のコンピュータにその言語用のフォントがインストールされていなくても見ることができます。

Adobe/Acrobat Reader は Adobe のサイトから無償でダウンロードできます(インストール用ページへのリンクはこの下にあります)。持っていて損はないソフトですので、インストールしておきましょう。

Acrobat Reader という名前はバージョン5までで、バージョン6以降は Adobe Reader となっています。Adobe Acrobat 7.0 といった名称のものは有償で、PDF の作成や修正ができます。

*最新版 [#uad4bd2e]

2006年6月現在の主な最新版は、

-7.0.8 (Mac OS X 10.2.8-, Windows 2000 SP2-)

です。頻繁にアップデートファイルが提供されていますので、こまめにチェックするとよいでしょう。

*推奨されるバージョン [#b2212ef7]

やりとりされる PDF ファイルのバージョンによるので一概には言えませんが、一般的に Acrobat Reader 5.0 以上があれば、閲覧に不自由することはないでしょう。ソフトのバージョンが古い場合、「この機能は使用できない可能性があります」といったメッセージが出ることがありますが、閲覧や印刷には問題ない場合がほとんどです。バージョン 5.0 以上をインストールできる OS の例は以下の通りです。

-Windows 95 以降
-Mac OS 8.6 以降
-Linux
-Sun Solaris (SPARC)

**Adobe Reader 7.0 [#l38aafba]

注釈機能が有効になった PDF ファイルに対して注釈を書き込むには Adobe Reader 7.0 が必要です。Adobe Reader 7.0 をインストールできる OS は以下の通りです。

-Windows 2000 (SP2-), XP, 2003 Server
-Mac OS X 10.2.8-
-Linux
-Sun Solaris SPARC

*インストール [#g9cc2e74]

Adobe/Acrobat Reader は以下の URL からインストール用のファイルをダウンロードできます。コンピュータ雑誌の付録にもよく収録されています。

-http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readstep2.html

次のようなアイコンを置いてリンクさせているサイトも多くあります。

[[&ref(http://www.adobe.com/images/getacro.gif,nolink);>http://www.adobe.co.jp/products/acrobat/readstep2.html]] 

*Adobe Reader 7.0 [#ma70e7b0]

Adobe/Acrobat Reader は長らく閲覧専用でした。しかし Adobe Reader 7.0 から、Adobe Acrobat 7.0 Professional で注釈機能を有効にした PDF ファイルに対しては、注釈を書き込めるようになりました。これにより、注釈機能が有効になった PDF にコメントをつけて返却したりすることが可能になります。雑誌や本の制作の現場、教育の現場でも有効に利用できるでしょう。

ファイルを書き出すときは、

-PDF ファイル
-XFDF ファイル

の形式を選ぶことができます。XFDF は「差分ファイル」で、もとの PDF ファイルと違う部分だけを取り出したものです。ファイルサイズが小さくなって便利ですが、それを渡された人がもとの PDF ファイルを持っていなければ意味がありません。PDF ファイルで出力すれば、もとの PDF ファイルを持っていなくても大丈夫です。

コメント挿入の形式にはおおまかにわけて

+テキスト注釈
+ノートツール

の2つがあります。紙に印刷された文書との類似でいえば、1はテキストに校正記号を書き込み、欄外(紙の場合は余白ですが、この場合は違う「紙」です)に校正内容を書き込むイメージです。2は、校正箇所に校正内容を書いた付箋紙を貼っていくイメージです。好みで使い分ければよいでしょう。

詳しい使い方については、Adobe Reader 7.0 の[ヘルプ]を参照してください。

*参考文献 [#l1ad6b9b]

-Sid Steward(著)、千住治郎(訳)、『PDF Hacks−−文書作成、管理、活用のための達人テクニック』、オライリー・ジャパン、2005年。

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