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#author("2020-02-08T12:21:03+00:00","","")
[[Computer/OpenSource/Mew]]
*ECCS2016でMewを使う [#vbba8707]
**概要 [#db314547]
ECCS2016以降は学生はECCSクラウドメール(実態はほぼ個人利用のGmailと同等)を利用する.2020年度以降に初めて利用する教職員もECCSクラウドメールを利用することになる.
Mewではそのままでは利用できない.次のような方法がある.
+「安全性の低いアプリケーション」を有効化する(2020/06/15に新規ユーザは不可能,2021/02/15に完全廃止).
+2段階認証プロセスを有効化し,アプリパスワードを発行する.
+OAuth対応させる.
方法1ならばほかに何もしなくても利用できる場合が多いが,セキュリティレベルは低下する.方法3について,[[oauth2.elはあるようだ:http://hellolibraryworld.blogspot.com/2017/01/oauth2-and-oauth2el.html]]が,Mewで使うことができるかどうかは不明.
方法2で設定する.
**インストールと設定 [#vb10a554]
+[[Mewのマニュアル:https://www.mew.org/ja/info/release/mew_1.html#password]]を読んでおく.
+GnuPGをインストールする.[[GnuPG for OS X:https://sourceforge.net/p/gpgosx/docu/Download/]]などのパッケージも用意されている.あるいはbrewなどでインストールする.
+パッケージでインストールした場合,リンクを張っておくと.mew.elなどでの設定が不要で便利.次はGnuPG for OS Xの場合.
$ sudo ln -s /usr/local/gnupg-2.2/bin/gpg /usr/local/bin/
$ sudo ln -s /usr/local/gnupg-2.2/bin/gpg-agent /usr/local/bin/
+PGPのキーを作成する.
$ gpg --gen-key
+mew-pinentryを/usr/local/binなどにコピーしておく.次はEmacs.appを利用している場合.
$ sudo cp /Applications/Emacs.app/Contents/MacOS/bin/mew-pinentry /usr/local/bin
+$HOME/.gnupg/gpg.confに次のように記述する.
no-auto-key-retrieve
auto-key-locate local
+$HOME/.gnupg/gpg-agent.confに次のように記述する.
pinentry-program /usr/local/bin/mew-pinentry
+.mew.elに次のように記述する.
(setq mew-use-master-passwd t)
**ECCSクラウドメール上での設定 [#a7d43080]
+Webブラウザで[[ログイン:https://mail.google.com/a/g.ecc.u-tokyo.ac.jp]]する.
+右上にある,自分の名前のイニシャルのボタンから[Googleアカウントを管理]をクリックする.
+[セキュリティ]タブをクリックする.
+[Googleへのログイン]ペインで[2段階認証プロセス]を有効にする.
+[Googleへのログイン]ペインで[アプリパスワード]をクリックし,アプリパスワードを発行する(現在は16文字の英小文字).
**Mewでの操作 [#m14ebee2]
+Mewを起動してC-c C-mを入力するとマスターパスワードを設定することができる.
+初めてECCSクラウドメールにアクセスするときに(IMAP)パスワードを要求されるので,IMAP用パスワードではなく,アプリパスワードの方を入力する.
+Mewを終了するときに$HOME/Mail/.mew-passwd.gpgに種々のパスワードが保存される.再度Mewを起動して何らかのパスワード入力が必要になった場合,マスターパスワードを入力するよう促されるので,1で設定したマスターパスワードを入力する.すると2で入力したパスワードが.mew-passwd.gpgから取り出されて自動的に送信される.