upLaTeX を使う場合は次のようにします(通常 platex としていたところを uplatex とするだけです)。
$ uplatex hoge.tex $ dvips hoge.dvi $ dvipdfmx hoge.dvi
素の upTeX を使う場合は次のようにします。
$ uptex hoge.tex $ dvips hoge.dvi $ dvipdfmx hoge.dvi
uptex-x.xx.tar.gz の sample ディレクトリに含まれている文書が大変参考になります。
\documentclass[uplatex]{jsarticle} %\documentclass{ujarticle} \kcatcode`ç=15% not cjk character \kcatcode`α=15 \kcatcode`ἀ=15 \usepackage{ucs} \usepackage[utf8x]{inputenc} \usepackage[10pt]{type1ec} \usepackage[T1]{fontenc} \usepackage[greek,german,english]{babel} \languageattribute{greek}{polutoniko} \usepackage{teubner} \usepackage{ujapanese} \usepackage[dvipdfm]{color} \usepackage[dvipdfm,bookmarks=true,bookmarksnumbered=true,% bookmarkstype=toc,% pdftitle={hoge},% pdfsubject={hogehoge},% pdfauthor={MATSUURA Takashi},% pdfkeywords={},% colorlinks=true,urlcolor=blue,linkcolor=red,% urlbordercolor=0 0 0,linkbordercolor=0 0 0,pdfstartview={FitBH -32768}]{hyperref}
次のような対応があります。
pTeX | upTeX |
---|---|
jarticle | ujarticle |
tarticle | utarticle |
比較的新しい upTeX をインストールしてあれば、jsclasses も使えます。プリアンブルに次のように書いておきます。
\documentclass[uplatex]{jsarticle}
CJK(Chinese, Japanese, Korean)の文字にしない「ブロック」に対しては \kcatcode を 15 に設定します。これを指定しないとギリシア語などが正しく表示できません。
ラテン文字を使用する言語の場合は1--4(のいずれか)を指定します.ヒッタイト語で用いる,hの下に短音記号がついた文字(ḫ)を使う場合は4を指定します.古典ギリシア語の場合は5, 6を指定します.ロシア文字を使う場合は7を指定します.
Unicode で欧文を記述する時は、次の記述を加えます(unicode パッケージが必要です)。
\usepackage{ucs} \usepackage[utf8x]{inputenc}
欧文のエンコーディングは T1 にすることが推奨されます。また、Babel も必要なことが多いでしょう。さらに次の記述を加えます。
\usepackage[10pt]{type1ec} \usepackage[T1]{fontenc} \usepackage[greek,german,english]{babel}
japanese パッケージを使用するには、UTF-8 に変換したものが必要です。japanese.sty と japanese.ldf を修正します。TeX/upTeX/Packages/japanese を参照してください。
以前は
\AtBeginDvi{\special{pdf:tounicode EUC-UCS2}}
といった記述が必要でしたが、内部処理が Unicode になったので、upTeX では必要ありません。