TeX
TDS†
TDS(TeX Directory Structure)とは、TeX Users Group(TUG)のメンバーによって提案された、TeX の標準的なディレクトリ構成です。最近人気のある teTeX もこれにしたがっています。提案書(tds.pdf etc)は $CTAN/tds で公開されています。
tds.dvi は、最近の teTeX ディストリビューションなら、$TEXMFDIST/doc/help/tds.dvi にも入っています。いろいろな環境で読めるように、PDF ファイルにしておくとよいでしょう。$TEXMFDIST の部分は自分の環境に合わせて、例えば /usr/local/teTeX/share/texmf-dist などに読みかえてください。
$ cp $TEXMFDIST/doc/help/tds.dvi ./
$ dvipdfmx tds.dvi
以下では TDS version 1.1(June 23, 2004)の概要と teTeX での例を紹介し、実際にどのように TeX に関するファイルやディレクトリを配置したらよいのか考えます。
2.2 texmf ツリー†
以下では TeX や METAFONT([M]eta[F]ont)に関するファイルを
3.2 フォント†
フォントに関するファイルは、ファイルの種類(type)-> メーカ(supplier)-> フォント名(typeface)の順で分類します。
- texmf/fonts/<type>/<supplier>/<typeface>/
- texmf/fonts/{enc,lig,map}/<subpath>/
次のファイルの種類(type)は TDS によって予約されています。
- afm Adobe Font Metrics と、それに付随する inf ファイル
- gf Generic Font bitmap files
- opentype Open Type フォント
- pk PacKed bitmap fonts
- source METAFONT ファイル、プロパティリストなど
- tfm TeX Font Metric files
- truetype TrueType フォント
- type1 PostScript Type 1 fonts(pfa, pfb などのファイル)と pfm ファイル
- type3 PostScript Type 3 fonts
- vf バーチャルフォント
次のメーカ(supplier)は TDS によって予約されています。
- ams American Mathematical Society の AMS-fonts collection 用。
- local 「ローカル」のフォントを入れますが、多重 TEXMF ツリーを使う場合はこれは使わない方がよいでしょう。
- public フリーとして配布されているもので、そのメーカが次の条件を満たすときにここに入れます。
- ams などの独自のディレクトリを要求していない
- adobe のように所有権を有するフォント(proprietary fonts)を作っていない
- tmp いくつかのシステムで、一時的に生成されるフォントを置くために使います。