TeX/Manual

glossaries

インストール

最新のTeXLive2013には含まれています.バージョンが古い場合はアップデートします.

$ sudo tlmgr update --all

プリアンブル

hyperrefパッケージを読み込んでいる場合は,(ほかの多くのパッケージとは異なり)それより後にglossariesバッケージを読み込みます.

\usepackage{glossaries}
\makeglossaries

索引を作成するプログラムにmakeindexではなくxindyを用いる場合はxindyオプションを指定します.

\usepackage[xindy]{glossaries}
\makeglossaries

頭字語(略語)

プリアンブル

オプションなどを追加します.

\usepackage[acronym,shortcuts]{glossaries}
\loadglsentries[acronym]{acr}

定義の記述

同じディレクトリ内のacr.texに定義を記述します.

\newacronym{CEG}{\textit{CEG}}{Hansen, \textit{Carmina epigraphica graeca}}

1つの頭字語につき3つの定義を行います.最初の定義は\acsコマンドを用いたときに指定する引数です.すなわち今の場合\acs{CEG}のように本文中で用いることになります.2番目の定義は本文中に実際に現れる頭字語です.今の場合,CEGとなります.3番目の定義は,頭字語の一覧中に現れるものです.

一覧の出力

一覧を出力したい箇所に次のように記述します.

\printglossary[type=acronym,nonumberlist,title={略号},toctitle={略号}]

コンパイル

必要に応じてplatexコマンドは複数回実行します.

$ platex TEXFILE
$ makeglossaries TEXFILE
$ platex TEXFILE

複数種類の頭字語を定義する

たとえば文献略号と作家・作品略号の2種類の頭字語を定義し,別々にそのリストを表示したい場合は2種類のacronymタイプを定義する必要があります.

\documentclass{jsarticle}
\usepackage[acronymlists={main,acronym2}]{glossaries}
\newglossary[alg2]{acronym2}{acr2}{acn2}{文献略号}
\makeglossaries
\loadglsentries[acronym]{acr}
\loadglsentries[acronym]{acronym2}

\begin{document}

\printglossary[type=main,nonumberlist,title={作家・作品略号},toctitle={作家・作品略号}]

\section{解説}

\acrshort{LSJ}でのアイスキュロスの略号は\acrshort{A}である.

\printglossary[type=acronym2,nonumberlist]

\end{document}

acr.texにはたとえば次のように記述します.

\newacronym[type=acronym1]{A}{A.}{Aeschylus}

acronym2.texにはたとえば次のように記述します.

\newacronym[type=acronym2]{LSJ}{LSJ}{Liddel, Scott, and Jones, \textit{Lexicon}}

/usr/local/texlive/2013/texmf-dist/doc/latex/glossaries/samples/sampleacronyms.texが参考になります.


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