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はじめに

論文集制作のときなど、PDF で文書をやりとりすることがあります。PDF の利点は次のようなものです。

  1. 仕様が公開されている
  2. プラットフォームに依存しない
  3. バージョンによってレイアウトが変化したりしない
  4. フォントを埋め込むことができる

よくわかるものとしては、「プラットフォームに依存しない」ことでしょう。Mac でも Windows でも Unix 系 OS でも見ることができます。バージョンやプラットフォームによって見え方が異なってしまう Word 文書に悩まされる心配もありません。フォントを埋め込んでしまえば、自分のコンピュータにその言語用のフォントがインストールされていなくても見ることができます。

Adobe/Acrobat Reader は Adobe のサイトから無償でダウンロードできます(インストール用ページへのリンクはこの下にあります)。持っていて損はないソフトですので、インストールしておきましょう。

Acrobat Reader という名前はバージョン5までで、バージョン6以降は Adobe Reader となっています。Adobe Acrobat 7.0 といった名称のものは有償で、PDF の作成や修正ができます。

最新版

2006年6月現在の主な最新版は、

です。頻繁にアップデートファイルが提供されていますので、こまめにチェックするとよいでしょう。

推奨されるバージョン

やりとりされる PDF ファイルのバージョンによるので一概には言えませんが、一般的に Acrobat Reader 5.0 以上があれば、閲覧に不自由することはないでしょう。ソフトのバージョンが古い場合、「この機能は使用できない可能性があります」といったメッセージが出ることがありますが、閲覧や印刷には問題ない場合がほとんどです。バージョン 5.0 以上をインストールできる OS の例は以下の通りです。

Adobe Reader 7.0

注釈機能が有効になった PDF ファイルに対して注釈を書き込むには Adobe Reader 7.0 が必要です。Adobe Reader 7.0 をインストールできる OS は以下の通りです。

インストール

Adobe/Acrobat Reader は以下の URL からインストール用のファイルをダウンロードできます。コンピュータ雑誌の付録にもよく収録されています。

Adobe Reader 7.0

Adobe/Acrobat Reader は長らく閲覧専用でした。しかし Adobe Reader 7.0 から、Adobe Acrobat 7.0 Professional で注釈機能を有効にした PDF ファイルに対しては、注釈を書き込めるようになりました。これにより、注釈機能が有効になった PDF にコメントをつけて返却したりすることが可能になります。雑誌や本の制作の現場でも有効に利用できるでしょう。

ファイルを書き出すときは、

の形式を選ぶことができます。XFDF は「差分ファイル」で、もとの PDF ファイルと違う部分だけを取り出したものです。ファイルサイズが小さくなって便利ですが、それを渡された人がもとの PDF ファイルを持っていなければ意味がありません。PDF ファイルで出力すれば、もとの PDF ファイルを持っていなくても大丈夫です。

コメント挿入の形式にはおおまかにわけて

  1. テキスト注釈
  2. ノートツール

の2つがあります。紙に印刷された文書との類似でいえば、1はテキストに校正記号を書き込み、欄外(紙の場合は余白ですが、この場合は違う「紙」です)に校正内容を書き込むイメージです。2は、校正箇所に校正内容を書いた付箋紙を貼っていくイメージです。好みで使い分ければよいでしょう。

詳しい使い方については、Adobe Reader 7.0 の[ヘルプ]を参照してください。

参考文献

#amazon(4873112222,left,[PDF Hacks])


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