Computer/BarcodeScanner

Opticon L-46X

Opticon L-46Xは一次元コード(バーコード)のほか,二次元コード(QRコード,OCR-A/Bフォントの数字等)も読めるので,汎用的なバーコードリーダ(ハンディスキャナ)です.柔軟に設定できるのも特長です.

以下では図書館業務で用いる場合を中心に説明します.

リンク

設定用QRコードの作成

  1. UniversalConfigで作成します.設定用コマンドは,「データ編集プログラミング説明書」(コードの設定)と「L-46Xユーザーズマニュアル」(ブザー音などの機能設定)の双方にあるので,どちらも確認します.特に機能設定はUniversalConfigに収録されていないので,「L-46Xユーザーズマニュアル」で確認します.
  2. 画面上のQRコードを読み込ませてL-46Xの設定を行うこともできます.公式には紙に印刷したものを利用するように案内されていますが,液晶モニタ上のQRコードを読み込ませて設定させるできる場合も多いようです.
  3. コマンドをテキストファイルでも保存しておくと,あとで便利でしょう.
  4. [印刷]します.PDFファイルに出力しておくと,配布の際にも便利です.QRコードと,コマンドが印刷されます.コマンドの文字列が長い場合は後ろが省略されますので,コマンドをテキストファイルでも保存しておくと便利です.

OCR-Bフォント

「<10>1234567890」のような表記のOCR-Bフォントをそのまま読めるようにしてみます.Opticon L-46Xクイックスタートガイド(上のリンク参照)には,「ICAO Machine Readable Travel Documents OCR」と「免許証およびマイナンバーOCR-B読み取り」を有効化する設定用QRコードがありますが,これでは「<10>1234567890」のような表記のOCR-Bフォントを読めるようにはできません.UniversalConfigを用いて設定用QRコードを生成する必要があります.

手元にあるL-46Xで設定してみると,「<10>1234567890」の全桁(<と>を含めて14桁)を読む設定にした方がよいロット(Serial No.)と,「10>」以下の全13桁を読む設定にした方がよいロット(Serial No.)がありましたので,それぞれ分けて記述します.ほかの設定がよいロットがある可能性もあります(ご存知の方はこのページ下の‘Site admin’にあるリンクが設定されたページにある連絡先にご連絡いただけると幸いです).

Serial No.は,製品下部(ケーブルの接続部分)に記載されている,「Serial No. 002000」のような番号です.

Serial No.が18000/19000番台

全14桁を読む設定にした方がよいロットです.UniversalConfigのOCRボタンを押して設定します.

  1. OCR-B, OCR-Aを「☑︎有効」にします.
  2. フォントを「OCR-B」にします.
  3. 1段目の「桁数」を「14」にします.
  4. 1段目の「全て数字」を押します(5.と6.の作業より前に行ってください).
  5. 1桁目を「<」にします.
  6. 4桁目を「>」にします.
  7. 「終端付加」は適宜設定します.
  8. 「設定を試す」を押すと,UniversalConfigのメイン画面に設定用QRコードが表示されます.
  9. 適宜印刷等します.

Serial No.が2000番台

「10>」以下の全13桁を読む設定にした方がよいロットです.1桁目の「<」は読み飛ばし,2桁目以降の「10>1234567890」を読み込ませます.

基本的には上の「Serial No.が18000/19000番台」と同じように設定します.変更する箇所は次の通りです.

3.の桁数は「13」にします.

4.と5.の作業は行いません.その代わりに3桁目(「>」の桁)を「AN」(英数字)にします.すなわち,3桁目は,ラベルには「>」と印字されていますが,L-46Xで読み込ませるときには英数字に近似させて読み込ませます(「D」か「0」か「7」になることが多いようです).必要なのは右側10桁ですので,その10桁を用いるよう,ソフトウェア側で対処します.


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