Opticon L-46Xは一次元コード(バーコード)のほか,二次元コード(QRコード,OCR-A/Bフォントの数字等)も読めるので,汎用的なバーコードリーダ(ハンディスキャナ)です.柔軟に設定できるのも特長です.
以下では図書館業務で用いる場合を中心に説明します.
「<10>1234567890」のような表記のOCR-Bフォントをそのまま読めるようにしてみます.Opticon L-46Xクイックスタートガイド(上のリンク参照)には,「ICAO Machine Readable Travel Documents OCR」と「免許証およびマイナンバーOCR-B読み取り」を有効化する設定用QRコードがありますが,これでは「<10>1234567890」のような表記のOCR-Bフォントを読めるようにはできません.UniversalConfigを用いて設定用QRコードを生成する必要があります.
手元にあるL-46Xで設定してみると,「<10>1234567890」の全桁(<と>を含めて14桁)を読む設定にした方がよいロット(Serial No.)と,「10>」以下の全13桁を読む設定にした方がよいロット(Serial No.)がありましたので,それぞれ分けて記述します.ほかの設定がよいロットがある可能性もあります(ご存知の方はこのページ下の‘Site admin’にあるリンクが設定されたページにある連絡先にご連絡いただけると幸いです).
Serial No.は,製品下部(ケーブルの接続部分)に記載されている,「Serial No. 002000」のような番号です.
全14桁を読む設定にした方がよいロットです.UniversalConfigのOCRボタンを押して設定します.
「10>」以下の全13桁を読む設定にした方がよいロットです.1桁目の「<」は読み飛ばし,2桁目以降の「10>1234567890」を読み込ませます.
基本的には上の「Serial No.が18000/19000番台」と同じように設定します.変更する箇所は次の通りです.
3.の桁数は「13」にします.
4.と5.の作業は行いません.その代わりに3桁目(「>」の桁)を「AN」(英数字)にします.すなわち,3桁目は,ラベルには「>」と印字されていますが,L-46Xで読み込ませるときには英数字に近似させて読み込ませます(「D」か「0」か「7」になることが多いようです).必要なのは右側10桁ですので,その10桁を用いるよう,ソフトウェア側で対処します.