eLearning

Metre(韻律)

Last updated: 2009/03/06 by MATSUURA Takashi

特定のリズムによって作られる文を韻文といい、そのリズム、あるいはそれを形成する規則を韻律(metre)という。

ギリシア語においては、まず紀元前8--4世紀に音節の長短による韻律が導入され、紀元後4--6世紀にアクセント(語の強弱)による韻律が導入された。ここでは、音節の長短による韻律について解説する。

ラテン語の韻律は、基本的にはギリシア語から輸入したものであるから、ここでは別に解説することはしない。

  1. 基本用語
  2. 音律(Prosody)

「強拍」と「弱拍」

近代のヨーロッパ諸言語の韻律は、音節の長短ではなく、語のアクセントによっている。その一方で、近代ヨーロッパ諸言語の韻律には、古代ギリシアの韻律を何らかの形で適合させたものが存在している。この結果、古代ギリシアの韻律を、(語のアクセントによる)近代ヨーロッパ諸言語の韻律を通して、誤って理解してしまうということがおこる。これの代表例が強拍(downbeat)と弱拍(upbeat)である。

アリストクセノス(Ἀριστόξενος, Aristoxenos; Aristoxenus)ダーモーン(Δάμων, Damon; Damo)

Suda s.v. [α 2927] Suda s.v. [δ 54]

用語(未分類)

メモ

音節が不定長であるとは、以下の場合のことをさす。

  1. 母音の長さが不定である
  2. 母音の後の子音が
    1. 前の音節につくか
    2. 次の音節の最初の子音と同時に発音されるか

韻律の scheme と実際の音節の現れ方を区別することは重要

West, 22

Aristoxenos (Damon?)

強拍弱拍
τὸ κάτωτὸ ἄνω
βάσις (step)ἄρσις (lift)
θέσιςἄρσις
Bentleyarsisthesis

たとえば

u     -  u    -
thesis arsis

は OK だが、

- u - (cr)

の thesis には次の3つの説がある。

West, 24

19世紀のドイツの文献学者は、同じ小節の長さに区切ろうとして失敗している(e.g. Boeckh)。

個別韻律解説

参考文献

#amazon(0521335558,left,Allen Vox Graeca [pbk])

#amazon(0521108594,left,Allen Accent [pbk])

#amazon(0891307354,left,Devine and Stephens)

#amazon(0198158793,left,Gasparov [hbk])

#amazon(0872202445,left,Halporn et al. [hbk])

#amazon(0872202437,left,Halporn et al. [pbk])

#amazon(3525253184,left,Snell)

#amazon(0198721293,left,West Introduction)

#amazon(,clear)

書誌調査(Bibliographical Research)


トップ   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS