古典期の韻律研究で伝承されているものとしてはアリストクセノス(Ἀριστόξενος, Aristoxenos; Aristoxenus; Suda s.v. [α 2927])のものが挙げられる。ペリクレースの先生であったダーモーン(Δάμων, Damon; Damo; Suda s.v. [δ 54] )はプラトーンの著作の中で言及されているが、作品は現存していない。
ヘレニズム時代以降に関しては、紀元前1世紀にハリカルナッソスのディオニューシオスが「ビュザンティオンのアリストパネースが抒情詩のコーロン分けを行った」(Comp. 22.17)といっているのが重要である。これは残っているパピルスの状況からいってもありそうなことだと考えられている。
重要な韻律研究としては、紀元前1世紀から紀元後1世紀に、喜劇作家アリストパネースの韻律に関しての注釈を残したヘーリオドーロスが挙げられるが、きちんとした形で残された韻律研究の最初はヘーパイスティオーン(Hephaestio)である。