Latin Moder パッケージは、最近の TeX ディストリビューションには標準で含まれています。
プリアンブルに
\usepackage{lmodern}
と書いておきます。
TeX では「エンコーディング」と「ファミリー」の組み合わせを .fd で用意し、.tfm ファイルと対応させます。lmodern フォントはT1エンコーディングに含まれるグリフをもっていますので、t1lmr.fd ファイルが用意されています。これにより、TeX はT1エンコーディングで Latin Modern フォントを使うべきところでは t1lmr.fd ファイルを参照することで、適切な .tfm ファイルを探すことができます。
しかし、ギリシア語の部分はLGRエンコーディングなので、lgrlmr.fd というファイルがどこか(TeX の見つけてこられる場所)になければ、TeX は適切な .tfm ファイルを見つけることができません。そのような場合はLGRエンコーディングにおいてデフォルトで定義されているフォントが使われます。したがって、望み通りのフォントが得られないことがあります。これは .fd を作ることで対応することができます。