TeX/Manual

metrixパッケージ

インストール

TeX Live 2013以降を使用している場合

2013年8月中旬にTeXLiveのパッケージに追加されましたので,TeX Live 2013を利用している場合はアップデートを行います.

$ sudo tlmgr update --self --all

TeX Live 2012以前を使用している場合

metrixパッケージは比較的新しい外部パッケージを要求しますので,metrixパッケージをインストールしただけでは使えない場合がほとんどだと思います.TeX Live 2013をインストールするのが簡単ですが,それが難しい場合,次のようにインストールします(外部パッケージのアップデートはすでに済んでいるとします).

CTANからパッケージファイルをダウンロードしてインストールします.たとえば次のファイルをダウンロードします.

ダウンロードした.zipファイルを展開して必要なファイルを生成し,適切なディレクトリにコピーします.Unix系のOSでは次のように作業します./usr/local/texlive/texmf-localの箇所はインストールされているTeXディストリビューションに応じて変更します.

$ unzip metrix.zip
$ cd metrix
$ latex metrix.ins
$ sudo mkdir /usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/metrix
$ sudo cp metrix.sty /usr/local/texlive/texmf-local/tex/latex/metrix
$ sudo mkdir /usr/local/texlive/texmf-local/doc/latex/metrix
$ sudo cp metrix.pdf /usr/local/texlive/texmf-local/doc/latex/metrix
$ sudo mktexlsr

使い方

次のコマンドを実行すると使い方が書かれたPDFファイルが開きます.

$ texdoc metrix

プリアンブルの指定

日本語を用いずpdflatexで処理する場合や,dvipsでdviファイルをpsファイルに変換する場合は次の指定で十分です.

\documentclass{article}
\usepackage{metrix}

dviファイルをpdfファイルに変換する際にdvipdfm(x)を使っている場合は,たとえば次のようにする必要があります.

\documentclass{jsarticle}
\def\pgfsysdriver{pgfsys-dvipdfmx.def}
\usepackage{metrix}

あるいは次のようにしてもよいでしょう.

\documentclass{jsarticle}
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{tikz}
\usepackage{metrix}

ギリシア語を扱う場合

uplatexとucsパッケージを使う場合は次のようにします.

\documentclass[uplatex]{jsarticle}

\kcatcode`α=15% Greek and Coptic (U+0370-- )
\kcatcode`ἀ=15% Greek extended (U+1F00-- )

\usepackage{ucs}
\usepackage[utf8x]{inputenc}
\usepackage[greek,japanese]{babel}
\languageattribute{greek}{polutoniko}
\def\pgfsysdriver{pgfsys-dvipdfmx.def}
\usepackage{metrix}

\begin{document}

\selectlanguage{greek}
\metrics{_ u u _ u u _ u u _ u u _ u u _ _}
       {ἄν-δρα μοι ἔν-νε-πε, Μοῦ-σα, πο-λύτ-ρο-πον, ὃς μά-λα πολ-λὰ}

\end{document}

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