TeX/Manual

脚注の形式の変更

文書冒頭に番号なしの脚注をつける

謝辞などを書く際に,文書冒頭に番号なしの脚注をつけたい時があります.

まず,何も記号をつけない場合は次のようにするのが簡単です.

\renewcommand{\thefootnote}{\fnsymbol{footnote}}
\footnote[0]{番号なしの脚注.}
\renewcommand{\thefootnote}{\arabic{footnote}}

本文\footnote{番号ありの脚注}.

星印(asterisk, *)などの記号をつける場合は次のようにするのが簡単です.

\renewcommand{\thefootnote}{\fnsymbol{footnote}}
\footnotetext[1]{1つ目の番号なしの脚注.}
\footnotetext[2]{2つ目の番号なしの脚注.}
\footnotetext[3]{3つ目の番号なしの脚注.}
\renewcommand{\thefootnote}{\arabic{footnote}}
\setcounter{footnote}{0}

本文\footnote{番号ありの脚注}.

記号は * -> † -> ‡ -> ... の順で用いられます.これを変更するには\@fnsymbolを再定義します.

文書冒頭に番号なしの脚注をつけ,そのあとで\title, \authorの中で\thanksを用いる場合,\maketitle中の\setcounter{footnote}{0}を削除して再定義し,\maketitleの前に\setcounter{footnote}{3}などとするのが簡単だと思います.

脚注中の合印を大きくする(jsarticle)

脚注中の合印の大きさを,脚注の文字の大きさと同じにする.

\renewcommand\@makefntext[1]{%
  \advance\leftskip 3zw
  \parindent 1zw
  \noindent
  \llap{\@thefnmark\hskip0.5zw}#1}

合印と脚注の文章との間を調整するには\hskip0.5zwの部分を変更する.

マクロの使い分け

定義はクラスファイルによって異なる.

\thefootnote
合印から装飾を除いた部分.
\@thefnmark
カウンタfootnoteの値.
\@makefnmark
合印の装飾を含めた部分.
\@makefntext
脚注テキストの体裁を定めている部分.

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