本の出版にも使われている LaTeX。ワープロソフトと比べて扱いは難しいですが、その分非常に高品位の文書を作成することができます。また、数式を非常に美しく出力できたり、マクロを組み込むことによって楽譜をつくったりということもできます。
一般的なワープロソフトと違って印刷イメージを直接編集するのではなく、「ここからここまでを太字にしたい」などを、コマンドを使って表現します。その入力ファイルはテキスト形式なので、文字コードなどを変換すればどのような環境でも見ることができます。実際、UNIX, Linux, Windows, Macintosh, OS/2 など、ほとんどの OS で LaTeX の環境を整えることが可能です。インストール方法については TeX/Install を参照してください*1。
TeX で組版する際の利点は、「デザインや構成をしっかり決めてさえいれば」いくら規模が大きくなっても少ない負担で美しい組版ができる、ということでしょう。「しっかり決める」のを面倒に思ってその場の状況に合わせて作った場合*2、逆に TeX のかっちりとした枠組が重荷になってしまいます。ですが結局のところ、その場しのぎの制作方法ではいつまでたっても(論理)構成/デザインの整った美しい組版は望むべくもないでしょう。
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