以下ではTeXを主に欧米系の人文科学で用いることを考えます.
現在(2012年8月)おすすめのTeXのシステム(TeXディストリビューション)は以下の通りです.
LinuxならばたいていのディストリビューションでTeXが提供されています.ただし提供されているのがTeXLiveの古い版である場合があります.その場合はTeXLive2012をインストールするとよいでしょう.
TeXLive2011以前ではupTeXなどが提供されていませんでしたので,Unicodeで記述された多言語の原稿を組版するためには別の方法を用いる必要がありましたが,TeXLive2012では提供されていますので,現在ではこれを用いるのがよいと思います.たくさんのパッケージがデフォルトでインストールされるので,自分でわざわざインストールする手間も(かなり)省けます.
をダウンロードします.次の順にコマンドを実行します.
$ tar xzf install-tl-unx.tar.gz $ cd install-tl-2012xxxx $ sudo ./install-tl
`Enter command'に対して`I'を入力するとインストールが始まります.
以上の方法ではファイルをダウンロードしながらインストールしますが,インストールするための.isoイメージをあらかじめダウンロードしておくこともできます.
からtexlive2012.isoをダウンロードし,マウントしてinstall-tlを実行します.
Mac OS X付属のヒラギノフォントを埋め込むのをデフォルトにする場合は次のようにします.
$ kanji-config-updmap hiragino
teTeXなどではパッケージのアップデートは手動で行う必要がありましたが,TeXLiveでは自動的にアップデートすることができます.
$ sudo tlmgr update --self --all
とします.必要に応じてcronなどで自動アップデートするように設定します.
TeXLive2013がテストされています.2013年7月1日に正式リリースされる予定です.
にしたがってinstall-tl-unx.tar.gzをダウンロードし,次の順にコマンドを実行します.
$ tar xzf install-tl-unx.tar.gz $ cd install-tl-2013xxxx $ sudo ./install-tl -repository YYYYYYYY/tlpretest/
YYYYYYYY/tlpretest/には
に挙げられているホスト名を入力します.リンクを右クリックしてリンク先のURLをコピーするとよいでしょう.
以前使われていたTeXディストリビューションのインストール方法です.現在は以下の方法ではなく,TeXLive2012をインストールする方法をお勧めします.