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Windowsでの古典ギリシア語の入力方法

Windows 2000/XP/Vista/7を想定しています(Windows 95/98/Meでは少し難しい操作が必要なので割愛します).代表的なOSに限っています.ほかの場合は適宜読み替えてください.

「コントロールパネル」の設定(Windows XP)

  1. 「スタート」(—「設定」)—「コントロールパネル」(—「日付,時刻,地域と言語のオプション」)を開きます.
  2. 「地域と言語のオプション」をダブルクリックします.
  3. 「言語」タブを開きます.
  4. [詳細]をクリックします.
  5. [追加]をクリックします.
  6. 「入力言語」を「ギリシャ語」に,「キーボード レイアウト/入力システム」を「ギリシャ語 Polytonic」にして[OK]をクリックしていきます(3回).

「コントロールパネル」の設定(Windows 7)

  1. 「スタート」—「コントロールパネル」を開きます.
  2. コントロールパネルの表示方法によって手順が異なります.
    • カテゴリ表示になっている場合,「時計,言語,および地域」の項目にある「キーボードまたは入力方法の変更」をクリックします.
    • アイコン表示になっている場合,「地域と言語」をクリックし,「キーボードと言語」タブを選択します.
  3. [キーボードの変更]ボタンをクリックします.
  4. 「全般」タブの[追加]をクリックします.
  5. 「ギリシャ語(ギリシャ)」の前にある[+]をクリックして展開し,さらに「キーボード」の前にある[+]をクリックして展開します.
  6. 「ギリシャ語Polytonic」にチェックを入れて[OK]をクリックしていきます(3回).

ギリシャ語を入力してみる

  1. 通常の入力モードは日本語用になっていますので,ギリシャ語を入力する場合にはこれを変更する必要があります.次の2つの方法があります.
    • 通常画面右下に表示されている「言語バー」の一番左のアイコンをクリックして「JP」などから「EL」に変更します.
    • [Alt] + [Shift] を何回か押して「言語バー」の一番左のアイコンが「EL」になるのを確認します.
  2. ギリシャ語を入力していきます.詳細についてはこのページの下の方にある「ギリシア語の入力方法のヒント」を見てください.
    • コンピュータ上でキーボードレイアウトを確認するには,1.の方法で入力モードをギリシャ語に変えると,ギリシャ語のスクリーン キーボードが表示されます.[Shift] などを押すと表示される文字が変わります.入力モードを変更したのにギリシャ語がスクリーン キーボード上に表示されない場合は,マウスポインタをスクリーン キーボード上に移動させてみてください.
      • Windows XPの場合「スタート」—「(すべての)プログラム」—「アクセサリ」—「ユーザ補助」—「スクリーン キーボード」.
      • Windows 7の場合「スタート」—「すべてのプログラム」—「アクセサリ」—「コンピューターの簡単操作」—「スクリーンキーボード」.
    • 入力のヒント
      • [AltGr] は右の [Alt] キーですが,ノートパソコンなどでついていない場合は [Ctrl] + [左Alt] で代用することができます.
    • キーの配置については次のページも参考になります.
  3. ギリシャ文字がうまく表示できない場合はフォントを変更します.使っているフォントに(複式アクセントの)ギリシャ文字が含まれていなければ「・」などで表示されてしまいます.Windows にもともとインストールされている,複式アクセントのギリシャ文字を含むフォントは以下の通りです.うまく表示されない場合は下のフォントに変更してみてください.下の3つのうちでは Palatino Linotype を用いる場合が多いと思います.
    • Palatino Linotype
    • Tahoma
    • Microsoft Sans Serif

ギリシア語の入力方法のヒント

アクセント記号等(単独)

α や ι の例で説明します.アクセント記号のみを入力するには,次にアクセントのつけられない文字(子音など)を入力するか,[Space] を入力します.

グリフάϊ
意味無気有気下書きのイオタ分音長音短音
修飾キー[;][[][@][:][Shift] + [:][Shift] + [@][Shift] + [;][-][Shift] + [-]

アクセント記号等(複合)

複数のアクセント記号等の付けられた文字を入力するには,以下の修飾キーを使います.

グリフΐ
意味無気+鋭有気+鋭無気+重有気+重無気+曲有気+曲分音+鋭
修飾キー[/][Shift] + [/][]](む)[Shift] + []](む)[^][Shift] + [^][Shift] + [W]

フォントの追加

とりあえず Palatino Linotype を使えば複式アクセントのギリシャ文字を表示させることができますが,文字のデザインの上で不満が残ります.そのような場合は,気に入ったフォントをインストールしてしまいましょう.例えばOCTやLoeb Classical Libraryで使われているPorsonフォントやその派生フォントに似たフォントを使ってみたいとします.

  1. 次のページ右側中央付近に「Download GFSPorsonOT」(OT = [O]pen[T]ype)というリンクがありますので,これをクリックしてダウンロードします.
  2. GFS_Porson_OT.zip という .zip ファイルがダウンロードされているはずです.この .zip ファイルの中の GFS_Porson_OT というフォルダの中に GFSPorson.otf というファイルがあります.これがフォントファイルです.
  3. 「スタート」(—「設定」)—「コントロールパネル」を開きます.
  4. 「フォント」をダブルクリックして開きます.
  5. 4. で開いたフォルダに GFSPorson.otf をドラッグ&ドロップします.
  6. 5. の方法でできなければ次の方法を試してみてください.
    • 管理者権限のあるアカウントで上の作業をしてみる.
    • GFSPorson.otf をいったんデスクトップなどにコピーし,それを 4. で開いたフォルダにドラッグ&ドロップする.

1. のページには他にもいろいろなギリシャ語用のフォントが用意されています.Cambridge Greek and Latin Classics で使われているフォントに似ているのは GFSNeohellenic です.フランスやドイツでよく使われているのは Didot というフォントで,これに似せた GFSDidot というフォントがあります.

このようにしてインストールしたフォントを使って作成した文書を他のコンピュータで閲覧・編集する場合は,そのコンピュータにも同じフォントをインストールする必要があります.PDF にしてフォントを埋め込んでしまえば,そのフォントをインストールしていないコンピュータでも閲覧することができます.

その他のフォント


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