TypeSetting/MakingOfProceedings
次の内容を脚注で述べる場合が面倒である.
「脚注をつけるための適当な箇所が存在しない」というのが本質的な問題である.解決策はだいたい次のようになる.
まず,「a, 表題につける」は体裁の面で問題がある.また,aに問題がないと考える場合でも,内容がまったく異なる1, 2を同時に表題につけるのは体裁が良くない.
1は b-1 で解決できれば特に問題は生じないが,2を b-2 で解決しようとするときが問題である.論文最初の文の文末より前に脚注がつけられる場合がある.この場合は2が最初の脚注ではなくなってしまう.
これは,本文中の合印なしの脚注を,あらゆる脚注に先行してつける方法である.これは本来論文全体に関係する注を1つだけ付けたい場合に採用されるものである.この場合脚注中でも合印なしになる(あるいはそうなるのが普通である).しかし1, 2を同時に用いた場合はどうだろうか.
ところで,最近は合印を数字(を含むもの)にするのが一般的だが,脚注記号(-, †, ‡, §, ¶, . . .)を用いるという方法もある.これを利用して,1, 2の注には合印として脚注記号を用い,その他の注には数字(を含むもの)を用いるというのも1つの方法であると思う.この場合,脚注は - -> † -> 注1 -> 注2 . . . の順番になる.
合印の混用は一般的ではないが,たとえば引用箇所の表記に脚注記号を,ほかの注には数字を用いる方法も存在するので,全く誤った方法というわけでもないと思う.
本文が日本語で,引用される部分が多言語の場合にどうするか.