Mac OS X での TeX システムにはいくつか種類があります。Richard Koch 教授 が開発された TeXShop などが有名ですが、Mac OS X は UNIX を元に開発された OS ですから、ソースコードからインストールするのもそれほど面倒ではありません。ここでは ptetex3 を用いたインストールの仕方を解説します。Mac OS X のバージョンは 10.4(Tiger)を例にとっています。他のバージョンの場合は適宜読みかえてください。
なお、X Window System(X11 for Mac OS X, X11SDK)を導入しておくと便利です。特に Fink を使う場合は必須です。X11 for Mac, X11SDK をインストールするには以下のようにします。
X11SDK.pkg の代わりに XcodeTools.mpkg をダブルクリックして途中[カスタマイズ]を選択し、`Software Development Kits' 内の `X11 SDK' を選択してインストールすることもできます。
Fink で用意されている tetex のパッケージは内部で ptetex3 を使っています。
Fink は 東大 Fink チーム によっても開発されていますので、こちらの Web ページも参照してください。
Finkのページ から fink のインストーラを入手し、インストールします。FinkCommander を「アプリケーション」フォルダにインストールしておくと、GUI(Graphical User Interface)を使った Fink によるインストール/アンインストール作業ができます。
Mac OS X で ptetex3 を用いてソースからインストールするには、開発者ツールをインストールする必要があります。
Mac OS X Install Disc 1 に Xcode Tools というフォルダがあり、その中に XcodeTools.mpkg があります。これをダブルクリックしてインストールします。デフォルトでは以下のツールがインストールされます。
全て入れておいて損はありませんが、ディスク容量が足りないなどの理由*1 でインストールできない場合は、Developer Documentation, Developer Example Software, Java 1.4 Developer Tools を省略すればよいでしょう*2。これらを手動で選択するにはインストール先を選択した後、[…に簡易インストール]の画面で[カスタマイズ]を選択します。
後でフォントの設定をする際には、日本語が表示できるターミナルがあったほうがよいです*3。前述した Fink から kterm をインストールしておくとよいでしょう。もちろんソースからインストールこともできます。