Mew の入手,詳しいマニュアルは Mew のホームページ へ.Mew の info には,さまざまな使い方が載っています.このページも Mew の info を参考にして書かれています.
Mew とは,Emacs 上で動くメールリーダです.見た目は非常にシンプルですが,高機能で根強い人気があります.現在の最新の正式版は Mew 6.4rc1(2011年9月現在)です.
手動でインストールする場合です.
Summary モード | |
M-x mew | Mew の起動 |
q | Mew の一時終了 |
Q | Mew の終了 |
リスト操作 | (メッセージ一覧の取得など) |
i | サーバからメッセージをローカルに取得 |
I | `T'マークのついているメッセージの全体を取得 |
s | リストの再構築(IMAP でのメッセージ一覧の取得) |
. | メッセージの解析(添付ファイルなどの一覧を表示) |
x | マークを処理 |
バッファ操作 | (メッセージの閲覧など) |
SPC | メッセージを順に閲覧 |
n | 次のメッセージを表示 |
p | 前のメッセージを表示 |
バッファ操作 | (その他) |
w | 新規メッセージの作成 |
a | 返信 |
A | 引用して返信 |
f | 転送 |
E | 再編集 |
Draft モード | |
TAB | 補完 |
C-c C-c | メッセージを送信 |
C-c C-m | メッセージを +queue に保存 |
C-c C-q | メッセージを破棄 |
C-c TAB | 署名を挿入 |
C-c C-a | 添付ファイル挿入領域の作成 |
Mew を使う際には,Emacs と同じように Ctrl キー,Meta キーを多用します.以下に使い方,表記方法をまとめます.
C-c とは,「Ctrl キーを押しながら c キーを押す」ということです.M-x とは,「Meta キーを押しながら x キーを押す」ということです.一般的な PC 用のキーボードでは Meta キーは Alt キーに割り当てられています.つまり M-x とは,「Alt キーを押しながら x キーを押す」ということと同じです.Alt キーがない場合は,「Esc キーを押してから(いったん手を離して)x キーを押す」のと同じです.また,「M-x mew」というような表記が出てきますが,これは「Meta キーを押しながら x キーを押し,mew と入力してからリターン(エンター)キーを押す」という意味です.「リターンキーを押す」操作は時々省略しているので,読む時に補って下さい.
::Summary モード
起動するには,Emacs が起動している状態で
とします.Emacs を起動させ,一緒に Mew も起動させたい時には kterm などから
$ emacs -f mew
と入力します.起動後にパスワードを求められるので,入力しましょう.パスワードを正しく入力すると,メールボックスにあるメッセージの一覧が表示されます.
Mew から一時的に抜けるためには,Summary モードで
と入力します.すると Emacs に戻ります.もう一度 Mew に戻りたい時はもう一度「M-x mew」とするか,メニュータブの「Buffers」から「+inbox」などを選びます.プログラム自体を終了したい時には
とします.Emacs に戻ります.あるいは q や Q で終了させないで直接
として Emacs 自体を終了させても構いません.ログアウトの必要はありません.
Summary モードで
を押します.すると,IMAP サーバ上の新着メッセージをチェックしてくれます{{fn パスワードを求められることがあります}}.新着メッセージがあれば
のように,なければ
と表示されます.
Summaryモード(メッセージの一覧が表示された状態)で
を押します.
Mew 1.94 で IMAP を用いていました.Summary モードで
を押すと,画面の下の方に何やら表示された後,新着メッセージがあれば
のように,なければ
と表示されました.なお,「i」を何回も押すと Emacs が固まってしまうことがあり,反応が遅くても「i」を何回も押すのはやめましょう,という注記が必要でした.
メッセージを読むのは簡単です.読みたいメッセージにカーソルを合わせてリターンキーを押します.あるいは,メッセージを次々に読みたい場合には,Space キーを押していくと,次々にメッセージがブラウズされていきます.その他に次のキーが使えます.
ファイルが添付されたメッセージが送られてくることがあります.そのようなメールには,リストされた番号の右に「M」が表示されます.そのメッセージにカーソルを合わせて「.」を押すと添付ファイルの一覧が表示されます.メール本体には次のような表示が現れます.
Subject: ----------- From: ---------- To: --------- Date: ---------- # # ####### # # # # # # ## ## # # # # # # # # # ####### # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # # ####### Size: 1665 bytes Browser: mozilla To execute this external command, type 'C-c C-e'. To save this part, type 'y'. To insert this part in Message mode, type ','. To execute a specified external command, type 'C-c C-y'. To display this part as a specified Content-Type:, type 'C-u C-c C-e'.
のように表示されます.指示に従ってタイプして下さい.「ファイルを保存するには`y'を押す」は覚えておくと便利です.どこにどのような名前で保存するかを聞かれるので,適当に入力して下さい{{fn なお,ECC1999 システムでは,保存する際にテキスト形式以外のファイルは破損してしまうというバグがありました.その際には「他のメーラーを使いましょう」という注記を加えていました.}}.
Summaryモードで
を入力すると次のようになり,新規メッセージを書く準備ができます.
To: Subject: From: g------@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp X-Mailer: Mew version 4.2 on Emacs 21.3 / Mule 5.0 (SAKAKI) ----
上のような状態を「Draftモード」といいます.このメッセージは「+draft」,つまり「~/Mail/draft/」に保存されます{{fn 送信後は削除されます.ECC1999 システムでは,IMAP を使用している場合,~/Mail/imdraft/に保存されていました.}}.
以下の項目を(必要に応じて)埋めていきます.To: は必須です.それぞれは(改行せずに)一行で記述して下さい.項目がなければ新たに作って下さい{{fn ----より上の部分に作って下さい.なお,––より上の行には空の行ができないように気をつけてください.空行があると正しく送信できません.}}.
メールアドレスを書き込む欄では,以前送ったことのあるメールアドレスを書き込む際にメールアドレスの最初の何文字かを入力した後,Tab キーを押すと,残りの部分が補完されます.いくつかマッチするものがあると,一回 Tab キーを押した後ビープ音が鳴り,さらにもう一回Tabキーを押すと,マッチするものがリストされるので,それを参考にして残りの部分を何文字か入力した後,再び Tab キーを押すと全体が補完されます.
メッセージの作成をいったんやめたい時は,「C-x C-s」 でメッセージを保存しておいてから次の作業に移ります.編集を再開したい時には,Summary モードで「g」(<go to folder)をタイプして「+draft」と入力し,編集したいメッセージにカーソルを合わせて「E」(<reEdit)をタイプします.あとは同じです.
メッセージの最後に毎回署名を書くのは面倒です.定型文を作っておくと,簡単なキー操作で呼び出すことができます.
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/ Name: Hoge Hogeta Email: hoge@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp URL: http|//user.ecc.u-tokyo.ac.jp/~hoge/index.html _/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
このようなファイルをあらかじめ「~/.signature」に作っておきます.Emacs で「C-x C-f」として「.signature」を開き,上を入力して「C-x C-s」で保存します.メッセージに挿入したい時は,挿入したい場所にカーソルを移動してそこで「C-c Tab」とタイプします.
ファイルを添付するには,文章を書いたら「C-c C-a」とタイプします.あるいは上のメニューから 「Mew/Draft > Prepare Attachments」を選択します.すると本文の最後に次のように表示されます.
----––––––––––––– attachments ––––––––––––––– Multipart/Mixed 1/ 1 Text/Plain(guess) -Cover.txt 2 . ----––0-1-2-3-4-5-6-7-8-9–––––––––––––––––––––––
「1」はメッセージの本文のことです.「2」以下に添付していきます.添付するには,「2」の行にカーソルを合わせて(「C-c C-a」とした時点ですでにそこに移動しているはずです)「c」(<copy)をタイプします.するとミニバッファに「Copy from: ~/」と表示されるので添付したいファイル名を入力して,リターンキーを押します.すると 「Copy to|」と表示されるので,元の名前のままでいい場合はリターンキーを,変更する場合はそのファイル名を入力してリターンキーを押します.さらにファイルを添付したい場合には,「3」以下の行で同じことを繰り返します.
ファイルの形式は,大体自動的に判別してくれますが,判別に失敗した時は「Text/Plain(guess)」となってテキスト形式になります.そのとき
Attached as text. Type 't' to toggle text to binary
というメッセージが出るので,バイナリ形式にしたい場合は「t」をタイプします.添付したファイルがテキスト形式かバイナリ形式かわからない時はバイナリ形式にしておくのが安全です
大きなファイルを添付する時には添付する前に圧縮しましょう.
新規メッセージを書いた際には,ヘッダの部分にいろいろ入力する必要がありましたが,届いたメッセージに返信する場合には省略できます.
届いたメッセージに返信するには,Summary モードで返信したいメッセージにカーソルを合わせて「a」(<answer)をタイプします.すると次のようなメッセージが準備されます.
To: #######@#####.ne.jp Subject: Re|%%%%%%%% From: g------@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp In-Reply-To: <abcdefg@#####.ne.jp> References: <abcdefg@#####.ne.jp> X-Mailer: Mew version 4.2 on Emacs 21.3 / Mule 5.0 (SAKAKI) ----
「To:」には宛先がすでに入力され,「Subject|」には「Re:」がついていて,何に対する返信なのかがすぐにわかります.本文の書き方,署名,添付などは新規メールと全く同じです.ヘッダを編集して「CcDefinitionList」などを追加することもできますし,「Subject:」も変更可能です.
届いたメッセージを引用して返信することができます.そのためには Summary モードで返信したいメッセージにカーソルを合わせて「A」(大文字)をタイプします.すると今度は次のようなメッセージが準備されます.
To: #######@#####.ne.jp Subject: Re|%%%%%%%% From: g------@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp In-Reply-To: <abcdefg@#####.ne.jp> References: <abcdefg@#####.ne.jp> X-Mailer: Mew version 4.2 on Emacs 21.3 / Mule 5.0 (SAKAKI) ---- From: #######@#####.ne.jp Subject: %%%%%%%% Date: xxxxxxxxxxxxx Message-ID: <abcdefg@#####.ne.jp> > 引用する部分は最小限にしましょう.
あとは普通の書き方と同じです.
受信したメッセージを転送するには,Summary モードで返信したいメッセージにカーソルを合わせて「f」をタイプします.すると今度は次のようなメッセージが準備されます.
To: #######@#####.ne.jp Subject: FWD| %%%%% From: g------@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp X-Mailer: Mew version 4.2 on Emacs 21.3 / Mule 5.0 (SAKAKI) ---- ----––––––––––––– attachments ––––––––––––––– Multipart/Mixed 4/ 1 Text/Plain(guess) -Cover.txt 2 Message/abc123 -1 3 . ----––0-1-2-3-4-5-6-7-8-9–––––––––––––––––––––––
ヘッダを埋めてあとは普通のメッセージと同じようにします.Subject: は,転送されてきたメッセージだと簡単にわかるように「FWD|#####」や「FW:#####」とするとよいでしょう.
なお,転送の際は元のメッセージが「添付」されます{{fn 「添付」とはそもそもそういう意味です.}}.ただメッセージを引用して送りたいだけならば,「届いたメッセージに返信する(引用して返信)」を行って,「To:」の部分を書き換えて{{fn これを忘れないようにしましょう.}}(必要ならばメッセージを編集して)送るのが正しい方法です.
過去にメールを送ったことがある人に対しては,その人のメールアドレスの始めの部分を入力して Tab で補完することができますが,メールアドレスの最初の部分を覚えていないと使えませんね.Mew では,メールアドレスに Alias(別名)をつけることができます.
Summary モードで hoge@foo.ne.jp からのメッセージを読んだあと,「C-c C-a」とタイプすると次のような画面になります.
#If you want to register this entry, type 'C-c C-c'. #If you want to NOT register this entry, type 'C-c C-q'. Shortname: hoge Addresses: hoge@foo.ne.jp Comments:
「Shortname」がニックネームのことです.メッセージを書く時,「To:」の欄に「Shortname」の始めの何文字かを入力したあと「Tab」で補完すると,「Addresses」が入力されます.適当に編集して,登録する時は「C-c C-c」と,やっぱり登録は止めておく場合は「C-c C-q」とタイプして下さい.この内容は次に示すように ~/Mail/Addrbook{{fn Mew 1.94 までは ~/.im/Addrbook}} に保存されます.
「~/Mail/Addrbook」というファイルをつくって下の内容を記述します.
hoge: g------@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp
とします.まず別名を行の最初に書き,「:」で区切ってその人のメールアドレスを書きます.何人にも Alias を定義したい時には行をかえて同じことを繰り返していけば OK です.他の人に見られて困る場合はパーミッションを変更しましょう.kterm などで
$ cd Mail $ chmod 600 Addrbook
とします.確認するには続けて次のようにします.
$ ls -l
次のように表示されれば大丈夫です.
-rw----–- 1 g------- g------- 1001 Jun 1 00:00 Addrbook
メッセージを送信したい場合にはメッセージを編集できる状態で「C-c C-c」とします.「Really send this message? (y or n)」と質問され,送信したい場合は「y」をタイプします.するとパスワードを聞かれるので入力します.画面の下に「Sending message ... done」と表示されれば送信完了です.また,「C-c C-m」をタイプすると「+queue」に保存されます.「+queue」にたまったメッセージを一括して送信する場合は「C-c C-c」をタイプして下さい.自分宛にメッセージのコピーを送るには「To:」や「Cc|」に自分のメールアドレスを加えれば良いのですが,いちいち入力するのは面倒ですね.メッセージを作成するときにコピーを送るようにする方法などは「カスタマイズ」の節を参照して下さい.
POP は,メールをメールサーバからローカルにダウンロードする方式です.IMAP は,メールサーバ上でメールを読む方式です.IMAP ならばどの端末からでもメールを同じように読むことができますから優れた{{fn 若干主観的な判断です.デメリットとしては,ネットワークが遅いと使いものにならない,サーバ上のディスク容量(クオータ)に左右される,といったことが挙げられます.}} 方式です.ECCS では IMAP の使用を前提としています.
今自分がサーバ上のメールを読んでいるのか,ローカルのメールを読んでいるのかを確認するには,今いるフォルダの名前を確認します.例えば「inbox」にいる場合は,その前についている記号を確認します.
::%inbox
::+inbox
ECCS2004 の IMAP フォルダは,%inbox と同じ階層にフォルダを作れない仕様になっています.「%inbox/folder」といったフォルダを作って下さい.
2006年4月現在,ECCS のメールサーバーのクオータ(制限容量)は 10MB,ディスクは(Mac, Windows, Linux 等全て合わせて)600MB です.容量を考えながら整理しましょう.
メッセージをメールサーバー上のフォルダに移動する場合,「o」をタイプすると「Folder name (+aaa): +」と「+」がすでにタイプされた状態になっているので,「+」を消してから「%backup」のようにタイプします.
「%inbox」の中にメッセージがたくさんたまってくると,あとで見返したりする時に面倒です.また自分宛にメッセージのコピーを保存している場合などは「%inbox」に残しておきたくないでしょう.その時は,フォルダを作って整理しましょう.
メッセージを,例えば「+backup」に移動するとします(自分宛のバックアップのメッセージとします).その時は,移動したいメッセージにカーソルをあわせて「o」(Refile)をタイプします.すると「Folder name (+aaa): +」と聞かれます.カッコ内はデフォルトのフォルダで,このままで良いのであればリターンキーを押します.今の場合は「+backup」に移動したいので,「+」に続けて「backup」をタイプして下さい.タイプした後リターンキーを押すとメッセージの番号の右に「o」がマークされます.設定によっては色も変わります.
935 09/16 hogehoge@jp Message from SkyMail 936o 09/16 To:foo@mail. Re| あああ
もし「+backup」というフォルダが存在しない場合は「+backup does not exist. Creat it? (y or n)」と聞かれるので,「y」と答えて下さい.
「o」マークがついても,すぐには移動されません.移動の「予約」をしただけです.実際に「+backup」に移動させるには,「x」(<Execute)をタイプします.これは次に述べる「D」を実行した場合も同様です.
「o」マークをつけた後,やっぱり移動は取り消したい,という場合はそのメッセージにカーソルを移動して「u」(<Undo)をタイプします.
メッセージの整理と同様に,削除したいメッセージにカーソルを合わせて「d」(<delete)をタイプします.すると
936 09/16 To:foo@mail. Re| あああ 937D 09/16 meiwaku@mail こんにちは
となります.これも削除の「予約」ですので,実際に削除するには「x」(<Execute)をタイプします.「D」マークをつけた後,やっぱり移動は取り消したい,という場合はそのメッセージにカーソルを移動して「u」(<Undo)をタイプするのも移動の時と同様です.
削除されたメッセージは「+trash」の中に保存されます.削除を実行した後,「やっぱりとっておきたい」という場合は,「+ trash」に移動した後,「+inbox」などに移動すればOKです.「+trash」のメッセージを完全に消去する(「ゴミ箱を空にする」ですね)には,Summary モード(メールの一覧が表示されている状態)で「D」(大文字です)をタイプします.すると「Folder name (+trash): +」と聞かれるのでそのまま Enter をタイプします.その次に「Remove all messages in +trash? (y or n)」と聞かれるので,完全に消去したい時には「y」を,そうでないときには「n」をタイプします.「+trash」の中のメッセージを選択的に消去したい場合には,そのメッセージにカーソルを合わせて「d」を押して消去の予約をし,「x」で実際に消去します.
「+hoge」というフォルダに移動するには Summary モードで 「g」(<go to folder)をタイプして 「+hoge」 と入力します.あるいは Emacs のメニューから 「Mew > Munipulate folder > Go to folder」を選択して「+hoge」と入力します.
/.mew.el を編集します.なければつくって下さい.
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;; ;; ;; Mew 4.2 - Messaging in the Emacs World ;; ;; ;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;起動時にメールを取りにいく (setq mew-auto-get t) ; Mail Account (setq mew-config-alist ; new ECCS (2004.3-) '(("default" ("proto" . "%") ("name" . "MATSUURA Takashi") ("user" . "ll56083") ("mail-domain" . "mail.ecc.u-tokyo.ac.jp") ("imap-user" . "ll56083@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp") ("imap-server" . "imap.ecc.u-tokyo.ac.jp") ("imap-auth" . nil) ("smtp-server" . "smtp.ecc.u-tokyo.ac.jp") ("from" . "MATSUURA Takashi ") ) ) ) ; Password (setq mew-use-cached-passwd t) ;; From ヘッダの "" で囲まれた文字も MIME デコードする (setq mew-decode-quoted t) ;; Reply-To ヘッダがある場合そのアドレスにだけ返信 (setq mew-replyto-to-list '("Reply-To:")) (setq mew-replyto-cc-list nil)
name, user, imap-user, from の欄を適当に変えてください.
Mew をカスタマイズするには 「~/.emacs」 を編集する必要があります.なければつくって下さい.
とします.カスタマイズの例を挙げます.
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;; Mew 1.94 ;; ;; - Messaging in the Emacs World ;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;load mew (autoload 'mew "mew" nil t) (autoload 'mew-send "mew" nil t) (autoload 'mew-user-agent-compose "mew" nil t) ;(setq mew-auto-get nil) ;;from-field (setq mew-from "TODAI Taro <g------@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp>") ;;Outlook Express (setq mew-decode-quoted t) ;; 返信時の引用フォーマットの指定 (setq mew-cite-fields '("From:" "Subject|" "Date:" "Message-IDDefinitionList")) (setq mew-cite-format "From: %s?nSubject| %s?nDate: %s?nMessage-IDDefinitionList %s?n?n") ;;(setq mew-cite-prefix-function 'mew-cite-prefix-username) ;;dcc (setq mew-dcc "g------@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp") ;;fcc ;(setq mew-fcc "%backup") ;; Reply-To ヘッダがある場合そのアドレスにだけ返信 (setq mew-replyto-to-list '("Reply-To:")) (setq mew-replyto-cc-list nil) ;; スレッド表示を行う ;(setq mew-prog-imls-arg-list '("–thread=yes")) ;;; URL をマウス中クリックでブラウザ起動する様にする (autoload 'browse-url-at-mouse "browse-url" "Ask a WWW browser to load a URL clicked with the mouse." t) (add-hook 'mew-message-mode-hook (function (lambda() (local-set-key [mouse-2] 'browse-url-at-mouse) ))) ;;; ブラウザに Mozilla を使用する (setq mew-prog-text/html-ext "mozilla") ;(define-key mew-message-mode-map [mouse-2] 'browse-url-at-mouse) (setq browse-url-netscape-program "mozilla") (setq thing-at-point-url-path-regexp "[~/A-Za-z0-9–-_.${}#%,:]+") ;;; らくらく整理整頓 ;;; マッチするヘッダ,その値,リファイル先のフォルダを書いておくと, :;; 簡単に振り分けができます (setq mew-refile-guess-alist '(("Reply-To:" ("foobar-ml@" . "+ml/FooBarML") ) ("From:" ("hoge@foo.bar" . "+from/hoge") ) ))
上は「Emacs-Lisp」という言語で書かれているのですが,それを意識する必要はないでしょう.;よりあとはコメントになります.. emacs を読み込んでエラーが出た時などは,問題の行を消してしまうのではなく,行頭に「;」を入れてコメントにしてしまいましょう.後で役に立つかもしれません.上を .emacs にコピー&ペーストして,必要ない部分は「;」でコメントにしてしまいましょう.また,Emacs-Lisp はカッコを多用します.きちんとカッコの始めと終りが対応しているかどうか,よく確認して下さい..emacs の変更を反映するには
とするか,Emacs を再起動します.
以下は各部分の説明です.
(setq mew-auto-get nil)
これは Mew の起動時にメールサーバにメッセージを探しにいくかどうかを決めています.値が真(探しにいく)なら setq mew-auto-get のあとに 「t」 を,探しにいかないのなら「nil」(ここでは nil になっていますね)とします.デフォルトは「t」 です.つまり .emacs に setq mew-auto-get という行を書かなければ setq mew-auto-get は「t」であると解釈されます.普通は 「t」で良いのですが,ダイヤルアップで接続している場合などは「nil」にしておいた方がいいですね.
;;from-field (setq mew-from "TODAI Taro <g------@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp>")
これはメッセージの 「From:」 に表示される名前を決めるものです.メールアドレスは必ず < > ではさんで書きましょう.上のように書いておくと,
To: Subject: From: TODAI Taro <g------@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp> X-Mailer:Mew version 1.94.2 on Emacs 20.7 ----
のように表示されるようになります.
;;Outlook Express (setq mew-decode-quoted t)
ときどき送信者のメールアドレスを 「"TODAI Hanako <$$$$$$@$$$.ne.jp>"」 のように " " でくくってメッセージを送ってくるメーラがありますが,本当はこれは規格違反です.そのようなメッセージでも送信者の名前が正しく表示されるようにします.
;;dcc (setq mew-dcc "g------@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp")
;;fcc ;(setq mew-fcc "%backup")
自分宛にメッセージのコピーを送信したい時に使います.「dcc」と「fcc」がありますが,違いは 「dcc」はいったんメールサーバに送信した後,自分のメールアドレスに送信されます.つまり送信した後,一度受信の操作が必要です.「fcc」はメールサーバには送信せず,フォルダにコピーをおきます.なぜか ECC1999 の Mew では「fcc」がうまく機能しないようです.
;;; らくらく整理整頓 ;;; マッチするヘッダ,その値,リファイル先のフォルダを書いておくと, ;;; 簡単に振り分けができます (setq mew-refile-guess-alist '(("Reply-To:" ("foobar-ml@" . "+ml/FooBarML") ) ("From:" ("hoge@foo.bar" . "+from/hoge") )
"From" などに指定されたアドレスが含まれる場合,特定のフォルダに振り分けるようにします.受信と共に振り分けられるわけではありません.「o」でフォルダを指定する時に表示されるデフォルトのフォルダを決めます.