TeX/Manual

pdfpages

platexなどではなくpdflatexで処理します.

pdfjamコマンドでは以下の内容を,.texファイルを書かずに実行することができます.

小冊子

\documentclass[a4paper]{article}
\usepackage{pdfpages}

\begin{document}

\includepdf[pages=-,booklet,landscape]{test.pdf}

\end{document}

\includepdfのpagesオプションを - とすると全ページが,{}では空白ページが指定されます.

\usepackage[draft]{pdfpages}とするとPDFのページが実際には挿入されず,枠とファイル名だけが表示されます.

小冊子(A5 -> A3)

pdfpagesパッケージを2回使います.うまく面付けできないときは,もとのファイルの末尾に白紙を追加してページ数を8の倍数にするのが簡単です.

1回目

\documentclass{article}
\usepackage[paper=a4paper,landscape=true]{geometry}
\usepackage{pdfpages}

\begin{document}

\includepdf[pages=-,booklet]{test0.pdf}

\end{document}

2回目

\documentclass{article}
\usepackage[paper=a3paper]{geometry}
\usepackage{pdfpages}

\begin{document}

\includepdf[pages=-,angle=180,booklet]{test1.pdf}

\end{document}

印刷・裁断・綴じる

  1. できあがったPDFファイル(A3縦)を長辺綴じで両面印刷します.
  2. 印刷したA3用紙を重ね,2つ折りにします.
  3. 折ったところで裁断します.
  4. 裁断した後,2の2つ折りの状態と同じようになるように用紙を重ね,さらに2つ折りにします.
  5. 中綴じ用ステープラーなどで留めます.

nアップ

\includepdf[nup=2x1,pages=-]{test.pdf}

1ページのPDFを同じ内容で2アップする

\includepdf[nup=2x1,doublepages]{test.pdf}

ヒント

A3用紙を使う

article.clsにはA3用紙の定義がないので,geometry.styを用いるとよいようです.

\usepackage[paper=a3paper,landscape=true]{geometry}

フォントの置き換えを防ぐ

処理の際にもともとのPDFファイルに含まれていたフォントが置き換えられてしまうことがあります.これを防ぐためには次の記述を加えておきます.

\pdfinclusioncopyfonts=1

PDFのバージョンを指定する

たとえばPDFバージョンが1.5以上だと圧縮が使えるようになりますが,ソフトウェアによってはうまく扱えなかったり,印刷所に入稿する時に問題が発生する場合があります.PDFバージョン1.4を指定するには次のようにします.

\pdfminorversion=4

これを設定した場合,次のような警告が出る場合があります.

pdfTeX warning (Object streams): \pdfobjcompresslevel > 0 requires \pdfminorversion > 4.
Object streams disabled now.

無視して問題ありませんが,\pdfobjcompresslevelを0に設定したい場合は次のようにします.

\pdfobjcompresslevel=0

ページ番号を追加して表示する

\includepdf[pagecommand={\thispagestyle{plain}}{input.pdf}

参考


トップ   編集 凍結 差分 履歴 添付 複製 名前変更 リロード   新規 一覧 検索 最終更新   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: 2024-02-06 (火) 21:58:02