TeX/Manual

PDF/X-1

ptex + dvipdfmx + pdfx.styでPDF/X-1ファイルを作成する

pdfx.styを用いればPDF/XやPDF/A仕様のPDFを作成することができる.ただしpdfTeXでないと使えない(LuaTeXでは使える).pdfpages.styを用いるとpTeXで処理して作成したPDFファイルを取り込むことができるので,この方法でPDF/X-1ファイルを作成してみる.ただしこのようにして作成されたPDFファイルがPDF/X-1aの仕様に「本当に」沿っているかどうかはAdobe Acrobatで確認する必要がある.

普通に.tex原稿を作成し,dvipdfmxで変換するときにPDFのバージョンを1.3にする.普段フォントを埋め込まないようにしている場合はdvipdfmxで処理する際にたとえば「-f ptex-hiragino.map」としてフォントを埋め込むようにする.

$ platex -kanji=euc test0.tex
$ dvipdfmx -V 3 test0.dvi

次のようなtest1.texファイルを作成する.pdfx.styにx-1a1オプションを指定するとPDF/X-1a:2001の仕様で作成する.たとえばx-1aならPDF/X-1a:2003となる.詳しくは「texdoc pdfx」を実行し,マニュアルで確認する.

\documentclass[a4paper]{article}
\usepackage{pdfpages}
\usepackage[x-1a1]{pdfx}

\begin{document}

\includepdf[pages=-]{test0.pdf}

\end{document}

このファイルはpdflatexで処理する.

$ pdflatex test01

test01.pdfをAdobe Acrobat Reader DCやAdobe Readerで開き,「文書のプロパティ」中の「フォント」タブでフォントが埋め込まれているかどうか確認し,「カスタム」タブでPDF/X-1aとなっているかどうか確認する.

「カスタム」タブでPDF/X-1aとなっていても,PDF/X-1aの仕様に「本当に」沿っているかどうかはわからないので,(Readerではない)Adobe Acrobat (DC) Professionalで開いて「プリフライト」をPDF/X-1aで実行して確認する.

Ghostscriptで処理する場合

1行で入力する.

$ gs -sDEVICE=pdfwrite -dPDFX -dBATCH -dNOPAUSE -dNOOUTERSAVE
-sProcessColorModel=DeviceCMYK -sOutputFile=output.pdf PDFX_def.ps input.pdf

ただしghostscript(9.15で確認)に含まれるPDFX_def.psはPDF/X-3用なので,適切なものに書き換える必要がある.

LuaTeXを用いる場合

pdfx.styを用いる.


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Last-modified: 2019-03-30 (土) 04:06:24