まず、\usepackage コマンドで Babel パッケージを読み込みます。その際、オプション([ ] 内)に使用する言語を指定します。最後に書かれた言語が基底言語(デフォルトの言語)となります。
\usepackage[greek,latin,german,english]{babel}
上のように書くと、ギリシア語、ラテン語、ドイツ語、イギリス英語が扱え、イギリス英語が基底言語になります。
一口にギリシア語といっても「現代」ギリシア語と「古典」ギリシア語があります。主な違いはアクセントの方式でしょう。現代ギリシア語は `monotoniko'(単式アクセント)ですが、古典ギリシア語は `polutoniko'(複式アクセント*1)です。Babel ではこれらを区別します。属性(attribute)を指定するには、
\languageattribute{<language>}{<attribute>}
のように指定します。例えば古典ギリシア語ならば
\usepackage[greek,latin,german,english]{babel} \languageattribute{greek}{polutoniko}
のように指定します。現代ギリシア語ならば属性(attribute)を指定する必要はありません。
詳しくはそれぞれの言語のページを参照してください。
言語 | 属性 | 言語の指定 | 属性の指定 |
---|---|---|---|
イギリス英語 | english | ||
ドイツ語 | german | ||
オーストリアドイツ語 | austrian | ||
フランス語 | french | ||
イタリア語 | italian | ||
ラテン語 | 古典 | latin | |
中世 | latin | medieval | |
長短記号つき | latin | withprosodicmarks | |
ギリシア語 | 現代 | greek | |
古典 | greek | polutoniko |